読む日々

テーマばらばらの読書日記

はるひのの、はる

2014-10-30 | 
加納朋子「はるひのの、はる」




プログ始める前に読んだ「ささらさや」「てるてるあした」に続く佐々良シリーズ第三弾(ていうかラスト)

ささらさや、のサヤの息子、佑坊が主人公。幽霊が視える祐介。彼が幼い日、佐々良の町の河原、「はるひ野」で出会った不思議な少女、はるひ。
彼女に頼まれて、頭がイカレタ漫画家に殺された女の子を救うところからスタート。

次はその、女の子を殺すはずだった漫画家の亡き妻に頼まれて漫画家を更生させる。祐介、小3。ここで、同い年の翼登場。
漫画家の遠縁。

次は、ミヤという美しい幽霊に頼まれて、彼女を捨てたばかりか毒を盛って殺した恋人への復讐を手伝う羽目に。祐介、小5。
ここでその恋人、山川と妻晴美が登場。

次は幼い日、殺されたはずの美鳥が主人公。ここでは祐介は、はるひに頼まれて美鳥を気にかけるだけ。美鳥の同級生が翼。
祐介達、中1。

そして高校入学後が2パターン描かれる。1つ目は美鳥がいない世界。はるひは祐介の意識の中にない。同級生の華に懐かしさを感じるだけ。2つ目は美鳥がいる世界。そしてすべての事が解明される。


めちゃめちゃ面白いです、これ!!タイムトラベラーみたいな感じなのかな、はるひ。ささらさやはゴーストっぽかったはず・・でも ささらさや、てるてるあした、は、もう内容もよく覚えてなかったので、検索してみたらこの秋、ささらさやか映画化されて公開なんだ!!また観たい映画が増えてしまった・・・・。

満足度100

夜明けの縁をさ迷う人々

2014-10-29 | 
小川洋子「夜明けの縁をさ迷う人々」



ギリギリのラインを垣間見ちゃう人々のお話9編。

・曲芸と野球
河原で野球を楽しむ少年。同じ河原で毎日練習する曲芸の女性
・教授宅の留守番
火事で焼け出された、学食のおばちゃん。長期海外出張が急に決まった教授宅の留守番として住める事に。
・イービーのかなわぬ望み
エレベーターの中で生まれ育ったイービー。
・お探しの物件
人が物件を探すのではなく、物件が人を探すとしたら。
・涙売り
楽器に不思議な力を与える作用の涙を流す女性が恋した。
・パラソルチョコレート
人には自分に取り付く裏の死者がいる。
・ラ.ヴェール嬢
指圧師に語る、作家の老いた孫娘の人生。
・銀山の狩猟小屋
女性作家に持ち込まれた、狩猟小屋を買わないかとの話に様子を見に行くと。
・再試合
甲子園出場がかない、憧れのレフトの彼を1人外野席で応援する女子生徒。決勝まですすむが、なかなか決着がつかず。

いやぁ、怖すぎる。ギリギリのホラー。芥川賞作家やめとけよ、と、おもいつつも、つい(´`:)

満足度60

文化祭

2014-10-26 | 雑感
息子の小学校生活最後の文化祭が本日開催されました。
昨日は13:00~16:00まで品物バザーの準備。
今朝は7:30から学校へ行き食品バザーの下準備。

そこからダッシュで展示を回り、その後は子供たちのステージ見て、担当の品物バザーで売り子をして。修学旅行の販売用写真チェックして帰宅。さすがに疲れた~。

子供達のステージのあとPTA主催のステージが毎年ありますが、いつもはマジックとかそんな感じで見たことなかった私。
今年はトリオ・ダンシュのミニコンサートとのことで「これは聴きたいかも」と初めて最後まで見てみました。

中でも一人の方は息子たちの小学校の出身ということでした。ほおほお。


オーボエとクラリネットとファゴットなんだけど、その写真撮りそびれてオーボエの人がピアノ弾いてる写真しか撮れなかった。

この前ラジオでモーツァルトのファゴット協奏曲を聴いたばかりで「心落ち着く音色だなあ」と思ったばかりだったのでうれしかったです。

夕方クインテット・トリオのための5つの小品・星に願いを・ようかい体操・Letit go

とのプログラム+となりのトトロのテーマでした。

ようかい体操、子供たちは日々練習してたようで、小さい子から5年生の1部くらいまではノリノリで踊ってました。
6年生は恥ずかしいのかな・・・軽く流してる感じでそれもまた可愛い。

レリゴーは大合唱でした。演奏に合わせないで好き勝手に進んでく歌声。これもほのぼのしてて思わず笑顔になっちゃいますね。

楽しかったです。

バザーは目標額に及ばず残念でした。
息子、こんなの買ってた


ヒカキンが紹介してたらしく飛びついて買ってました。夕飯で作り、うっとりした顔で納豆食べてた。

とにかく無事終わってよかった。意外に疲れた。

ぐんまちゃん

2014-10-23 | 雑感
少し前、弟が群馬見物に行ってきたらしい。


で、お土産。



富岡製糸場、行ってきたのね。お菓子はアーモンドに真っ白いミルクがかかってて、「繭」を表しているのかしら。
そして箱にはなーんと!!ぐんまちゃんが!!!


かいこの王国の方は、桑の葉と蚕、すべてがチョコレート製で、これがまた超美味でした。


ごちそうさまでした。

中越地震から10年

2014-10-23 | 雑感
今日は中越地震から10年ピッタリの日です。地元紙の紙面は地震で亡くなった子供たちの周囲の人々のその後がたくさん載ってます。

あの日、朝からカラスの数が異常に多く、1才の息子に「おかしいねぇ。地震でも来たりして」と語りかけたのを覚えてます。
そして夕方。買い物に出た先で知人と建物の外で立ち話をしていた際、大きな揺れが。
とてもゆったりと長く感じた揺れで「震源はどこだろう?」と。

今のようにスマホもなくガラケーに情報も届かないので車へ戻りラジオをつけたら、中越地方で大きな地震が、と。
でもまさかここまでたくさんの人が亡くなったとは夢にも思いませんでした・・・。

その2年後にはまさかの中越沖地震。次はいつ新潟市内が、と思うとしばらく気が気じゃなかったなあ。ちなみにこの時は3才の息子は一人で家の脇で遊んでいて、隣家のブロック塀がヒビだらけなのを思い出して慌てて飛び出しました。びっくりした顔で突っ立っていた姿が忘れられません。
ほんと、いつどのタイミングで起こるかわからないから怖い。

亡くなった方たちもたまたまその時間そこにいたから・・今回の御嶽山の噴火もそうですが。
そう思うと今自分がここにこうして生きているというのもあらゆるタイミングが生きる方向にピタリと合ってきたから、事故にも災害にも合わずに存在できているんだな、と。

あの奇跡的に土砂に埋まった車から救出された皆川優太ちゃん(中学生になり新聞にも最近載ってました)も、あの日我が家の近くの高校の文化祭に親子で遊びに来ていた帰り道だったそうですが、
あとほんの少し出るのが早かったり遅かったりしたら。
文化祭が1週間ずれていたら、ママもお姉ちゃんもいまも一緒にいられたのに・・と、知り合いではないけれどやりきれない気持ちになりました。

いろいろ思う10/23の朝でした。