読む日々

テーマばらばらの読書日記

そして生活はつづく

2019-05-27 | 
星野源「そして生活はつづく」



知り合いが、面白いから、と貸してくれた。
歌手と役者の星野源は知ってるけど、モノ書きの星野源は初めてだったから、

ふーん?

と思って読み始めた僅か3分後。
笑いを堪えるのに必死になってしまってた・・

とにかく面白い!!と読み進めていくうちに、途中でなんだか深いお話に変わったり、世の中の愛、みたいなのを感じてしまって今度は涙を堪えるのに必死。

すごい人だなぁ、星野源。

歌詞もいいなぁ、とか思ってたけど、どうも曲調と歌い方がそんなに響かなくて。全然嫌じゃないけど、むしろ好きな方かもだけど、大好きな米津玄師を置いて代わりに聴きたいか?と自分に問うたら、激しく否、みたいな。
いやまあ、ここ1年の私は他のなんてほぼ聴いてないんだけどさ。

ともかく。
言葉の扱い方、文章の組み立て方、がものすごい。何より、人生の拾い方がすごいなぁ、と。

出てる本、すべて読んでみたいなぁ。

一般人?てか私??が気付けていない世界に気づける感性の方々が表現してくれる世界。

たくさん触れていきたいな。

満足度100


春にして君を離れ

2019-05-16 | 小説・海外
「春にして君を離れ」
アガサ・クリスティー 中村妙子訳



よく読むブログにて紹介されていて購入。

私と同年代のイギリス婦人の内面の物語。

バグダッドに住む末娘の病気の看病のため同地を訪れ、快復を見届けてイギリスへ帰る途中、汽車の故障で、トルコ鉄道の終着駅であるテル・アブ・ハミドのレストハウスにて足止めをくらう。

客は彼女一人。他はインド人の支配人とアラブ人のボーイ、あとはコックのみ。

手持ちの本も読み終え、やることもなく彼女は砂漠で自分自身と向き合う羽目になる。


怖い。怖すぎる本。誰も死なないけどさすがアガサ・クリスティー。

我が身に置き換えてみたら、どうなんだろう?と身震いしてしまった。だけど、せっかく掴めたのに彼女はイギリスへ戻ってそれに蓋をしちゃった。

最近読んだアルケミストもヨーロッパから砂漠を超える物語だったけど、砂漠で人は何かを掴めるのかな。

何日も自分のことを考えるほか、何もすることがなかったら、自分自身についてどんな新しい発見をするか。

わたしがこれまで誰についても真相を知らずに過ごしてきたのは、こうあってほしいと思うようなことを信じて、真実に直面する苦しみを避ける方が、ずっと楽だったからだ。

でもそれでは足りなかったー愛するだけでは十分ではないのだ。

が、彼女の気づき。

思い込みで世の中を、周りを見続け生きることの恐ろしさ、を本気で感じた一冊。

自宅に辿り着き、本当は夫に気づきを伝え赦しを乞うつもりだったのに。迷った挙句、元の自分の仮面を被ってしまった主人公。

敢えて、ならいいのだけど。目を逸らしたのなら残念だなぁ。

さて。我が身に置き換えてみると。

うーん。ここ1年と少し、かなり向き合って、潜在意識のブロック外しも頑張ってきた。
自分の望みも、わかってる。つもり。
つもりだけどまだまだ感情に支配される事も多いかな。

息子が高校出るタイミングで、行動も起こして行きたいな。

いやー、めちゃ怖い一冊だけど、だけど満足度は100。

淡島百景

2019-05-15 | 
漫画「淡島百景」1〜3巻

志村貴子



貸していただきました^_^
宝塚音楽学校の今昔を舞台にしたアンソロジー的な漫画。まだ続くようです。

宝塚が舞台の漫画といえば、私世代は何と言っても「ライジング!」ですが
あのような具体的なレッスンや演目や、演出のお話ではなく。

個人個人の物語が、淡島音楽学校で絡まって解けて、歴史は巡って・・というストーリー。

3巻に、今までのおさらい、として相関図の紙が入ってました。これ見ながら読めば良かった笑

個人的には、昔音楽学校で同期だった3人が今現在芸能界に身を置いている関係のお話が好き。1人は芸能事務所の方になってますが。

ボタンのかけ違いが、ひとりの人のお母さんの言葉で、心が解けていくところが圧巻です。

続きも読みたいからね。よろしくです^ ^

アルケミスト 夢を旅した少年

2019-05-15 | 小説・海外
「アルケミスト 夢を旅した少年」
パウロ・コエーリョ/山川紘矢、亜希子=訳




羊飼いのサンチャゴが、アンダルシアからピラミッドへ向けて旅する中で、人生の知恵を学んでいく物語。

なかなかすごい含蓄のあるお話。

自分の心にしっかり耳を傾けて、対話していく。
自分の心は、実は全て知っている。
それを掴めた者だけが辿り着ける世界。

自分=神=宇宙、なんだよね。仏教でも宇宙は全て自分の命におさまっている、という。

それを掴むには内省しろ、ということ?
掴める人は一握りだろうなぁ。

皆が掴めれば世界は変わるよ。

もうちょっとわかりやすい訳が良かったかな(・_・;

ダンデライオン

2019-05-09 | 読み聞かせ
4/25、5/9読み聞かせ資料3

「ダンデライオン」ドン・フリーマンさく、アーサー・ビナードやく



タンポポからのダンデライオン。
一応説明しました。英語でタンポポのことをダンデライオンて言うんだよー、と。

キリンさんにティーパーティに招待されたライオンさん。めかし込んで行ったら誰だかわからなくて塩対応されちゃって。

♫ありのーままのー

が素晴らしい、ってお話。

今気づいたけど、訳者も外国の方なのね。
古めかしい日本語も出てきて不思議だったけど、そっかぁ、ある意味外国人あるある、かもね?

8分