読む日々

テーマばらばらの読書日記

ルイジアナの青い空

2011-12-31 | 絵本
「ルイジアナの青い空」キンバリー・ウィリス・ホルト作/河野万里子訳


1950年代のルイジアナ。祖母と両親と暮らす12才の女の子「タイガー」が主人公。

タイガーの両親は「ごゆっくりさん」。そんな両親を恥じたり、イヤになったり、でも大切に思ったり。
共に暮らす母方の祖母が、通常母親がするべき事をしてくれる。そして都会のバトンルージュには母の妹である叔母が成功して一人暮らしをしている。

友情や淡い恋の姿を描きながら、家族の絆が説かれています。途中、おばあちゃんが亡くなりますが、祖母を送るそれぞれの姿が切ない。そして叔母は、姉ばかり大切にする母親に対して屈折した感情を抱いていたが、タイガーの言葉でそこからも救われていく・・。

昨日、DVDのハードに入ってるモノを処分しようと眺めていて、1年位前にフジテレビ50周年記念に作られたドラマ「ハッピーバースデー」をまだ見てない事に気づき、夜中に途中まで視聴しました。原作は持っているので筋はわかっているんですが、ネグレクトされた少女と家族の和解までを描いたドラマです。その、ドラマの母親も、実は幼少時、心臓病を患う姉ばかり気にかける親に対して屈折した感情を持っていました。そんなドラマを観た直後に読んだので、不思議なシンクロを感じました。


本もよかったです。
満足度90


今年の書き込みはここまで。よいお年を

リメンバー・ミー

2011-12-31 | 過去の記録
平成16年8月16日

シャロン・サラ「リメンバー・ミー」

文庫裏書きより
 初めての結婚記念日の翌日、妻が忽然と姿を消した。早くに親を亡くし、施設で育ったフランキーにとって、この結婚は幸福そのものだったはず。自分から家を出るとは考えられない。事件に巻き込まれたのではないかと愛する妻を捜すクレイ。だが足取りどころか原因すらつかめない。失意の日々を送るうちに、クレイはいつしか妻の本当の気持ちまで見失っていた。そして2年後、突然フランキーが戻ってきた。記憶を失い、耳の後ろに不思議なタトゥーを入れて。
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<感想>
「あり得ない」という言葉が思わずでてくるほど短絡的なストーリー。現実としてのありえない、ではなく、サスペンスとしてあり得ない。もうちょっと、掘り下げろよ、という感じ。クラークを3冊読んだばかりだから余計そう感じるのか??



<追記>
そりゃあクラークは本格ミステリー作家、こっちはハーレクインですからね怒るなよ、自分。

ダンスシューズは死を招く

2011-12-31 | 過去の記録
平成16年8/13日

M.Hクラーク「ダンスシューズは死を招く」


文庫裏書きより
 右足にダンスシューズ、左足はブーツという奇妙な死体が発見された。15年前にも同様の事件があり、犯人は捕まっていない。一方TVプロデューサーのノーナは、デート相手を募集する個人広告の実態を佐具ね番組を企画し、親友二人を実験に誘っていた。彼女たちは様々な相手と時を過ごし、結果を報告しあうが、飽食デザイナーのエリンが、あるデートのあと姿を消してしまう。
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<感想>
止まらず、一気に読み進んだ。犯人が精神科医だったとは驚き。確かにエリンがまるで疑わずついていくのだから、考えてみれば他はあり得ないのだが。
主人公はダーシ。


<追記>
面白そうですけどね・・・まったく記憶にないです

ドライブイン蒲生

2011-12-30 | 
伊藤たかみ「ドライブイン蒲生」

ちょっと不思議な関係の、家族の物語3編。

・ドライブイン蒲生→蒲生家の話。流行らないドライブインを経営していた父を持つ姉弟。DVらしき夫から逃げてるのかなんなのかわかんない姉と、姉をゆるく守ろうとする弟。昔の蒲生家の様子が挟まれつつ、よくわかんないラスト。

・無花果カレーライス→幼馴染と久々の再会をしているトモナリ。母親の月江はいまでいう統合失調症っぽい母親だった。幼馴染の母親が煮たイチジクジャムをカレーに入れてた母との昔を思い出す話。・・・イチジクジャムって不味いんだよね。

・ジャトーミン→もうじき死にそうな「蛇冬眠」という俳号を持つ父との思い出。兄妹のやりとりの中で語られる。「占いカプセル」がキーポイント?懐かしいなあ。私もよく父に連れられていった食堂で引いたわ、それ。


なんだか、この方の本を読んだときにいつも感じる「なるほど感」が薄くって、残念でした。
満足度60

家にある絵本いろいろ

2011-12-30 | 絵本
最近、「断捨離」にハマって捨てまくっている私ですが、本だけは無理。どうしても捨てられないです。
ただ、息子がもう読まなくなった絵本は、保育園とかに寄付した方がいいのか、孫が生まれるまで取っておくべきか、現在悩み中・・。処分に備えてここに載せておこう



「よるくま」酒井駒子さんの本。この方の描く絵が大好きで、いろいろ持ってます。最近、モモちゃんとアカネちゃんシリーズの新装版が文庫で出てる。近々買う予定。ま、それは置いといて・・・

この本、幼かった時の息子が一番お世話になりました寝る前に読む本はたいてい「よるくま!あと別なのもう1コ!!」でした。くまのおかあさんが、息子熊を「あったかいねぇ、抱っこして帰ろう」という箇所でギュッとしてもらうのがうれしかったみたい。これは4歳の頃は丸暗記してましたね、息子。いまは全く憶えてないみたいです


「ぼく おかあさんのこと・・・」同じく酒井駒子さん。自分と結婚できないと言ったお母さんをキライ、ってひねるウサギの男の子のお話。
黒のベースに乗せた絵がとってもいいんですよ~。


絵本の定番「ぐりとぐら」。外で自分もカステラを焼けると信じてた息子が懐かしいなあ。


「からすのパンやさん」かこさとしさんの名作!私も幼稚園の頃ハマッてました。こげたパンを食べてみたいと思った幼い私に対し、息子は「こげたパン食べたらガンになるよねぇ?」とマジメに心配してたっけ。


「しろくまちゃんのほっとけーき」気のせいか食べ物ネタの本多いな・・。私の趣味か。これはほっとけーきの作り方が具体的に描かれていてとても楽しい。


「ブレーメンのおんがくたい」言わずとしれた名作ですが、買った理由は「おかあさんといっしょ」のCDでゆうぞうおにいさんとしょうこおねえさんが歌ったのを聴いた息子が喜んだから。でも本の方はイマイチ入りこんでくれなかった


「ないたあかおに」最近、誰だっけ、有名な絵本作家の方が新しい絵で出しましたよね。これも「おかいつ」CDでゆうぞう兄が鬼の歌をソロで歌ったのを聴いた息子が喜んだので購入。文章長いので、これからでも読めそう。


「だめよ デイビッド!」これは小学1年の時、息子が学校の図書の時間に読んでもらって、どうしても自分のが欲しいと言って購入。本に関しては、欲しいと言われるとなんでもほいほい買ってあげちゃいます

あと、どこにしまったかわかんない、ウクライナの民話「てぶくろ」も息子のお気に入りでした。どこにあるのかなあ。
探してみなきゃ。