読む日々

テーマばらばらの読書日記

再読してみた

2010-11-28 | 
「海賊と刺繍女」、少し前に読んで感激、再読しようと思っていて、だけど
借りた本だし、返さなきゃ、と返してしまったんだけど。

買っちゃいました

この本は現代と17世紀か交互に語られていきますが、今回は現代の部分だけを読んでみました。
すでに一回読んでいて、17世紀の部分もわかるからこそできる読み方

で、やはり前回はストーリーを追うあまり登場人物の心の動きみたいなモノを全く読みこめてなかったなあ、と実感。

主人公も「主人公」ってだけで脳内でいい人認定して読んでたけど、よく読むとそんな事もなく。
主人公の不倫相手のマイケルって男の最低っぷりは、一体この男の何がよくて付き合っていたの?って感じで
別れた翌日苦しくて嘔吐しまくる場面とか、全然共感できないし。

でも、17世紀からの因縁でモロッコのイドリスと惹かれあっていく様子はとってもよくて。
最低男と付き合ったからこその縁かな、と思えば、人生ムダはないよね、って語りかけたくなったり。

次は17世紀部分を続けて読んでみよう。

子供の頃から「17世紀のヨーロッパ」は憧れの時代。小学校の時に漫画で木原敏江の「アンジェリク」を読んで、
高校卒業するまで100回以上読んだと思う。
入社して会社の方より原作小説版を全巻借りる事ができて、もう心は17世紀のフランスを日々漂っていたなぁ。

今回はイギリス。しかも田舎。貴族の雰囲気もフランスの方が上かな、と思うけど、海賊の奴隷市場の場面とか、
アンジェリクとの読み比べも楽しいかも。

帰り道が消えた

2010-11-26 | 
青山真治「帰り道が消えた」


・・・・・。
私には、言葉の意味が理解できない本でした・・。

大まかなストーリーはわかるんですが、なんだろう、文章が頭にまったく入ってこないというか、情景が思い浮かばないというか。
難解、です。

内容は難解ではないんだと思いますが、とにかく表現の仕方が独特で。

三島賞作家、とありました。三島賞、他に誰が取っているのか見てみよう。
もしかして私に合わないのはこの賞の作家さんかも・・。

気をつけよう。


満足度10

ニューヨークのとけない魔法

2010-11-19 | 
「ニューヨークのとけない魔法」「ニューヨークの魔法のことば」岡田光世/著

高校時代から留学等でアメリカに暮らし、現在はグリーンカードを取得している著者のエッセイ。
会社の方から借りました。

「・・とけない魔法」を先に読みました。印象に残る英語のセリフが1篇にひとつずつ。読みやすいし、ちょっとあったかい
いいお話がたくさんあって、ニューヨークって怖い印象だったけど、行ってみたくなるような感じをうけました。

読み進むうちに、著者の人柄も伝わってきて、「いいかも!」って気分に。

で、「・・魔法のことば」を読んでみたら・・・泣き所満載です

高校時代のホストファミリーとの最近のお話は、涙なくしては読めません!
こういう いい出会いがあって、著者の今があるんだな、と思うと、人生は出会いが大事ですね。

いい出会いを、そこで終わらせずに、いいものとして続けていく秘訣ってなんだろう
私は結構その環境から離れると プチッ って切れてしまうので・・。

とにかくおもしろかった。

満足度90


児童書

2010-11-19 | 絵本
「あくまくん」ハイケ&ヴォルフガング・ホールバイン作/カロリーネ・ケーア絵

息子が図書館で探して借りました。

字がたくさんで、無理じゃないの?と思ったら案の定、絵だけ眺めて終了。
代わりに読んでみました。

人間のユスティンと悪魔のあくまくんの友情物語。

あくまの世界の落ちこぼれ一家は地獄から追い出されて、地獄と地上の間の火山で生活しています。
でもあくまくんがきちんと悪いことをしたら地獄に戻れることに。

でも 試してみる悪事のことごとくが結果的に人間の為になってしまって・・・というお話。

子供が読むとものすごくおもしろいと思う!
悪魔と人間の友情なので、お互いにいろいろなジレンマを抱えてしまうのですが、その中でユスティンが
友達を思ったり、正義を考えたりする中に妙案を思い付きます。
友情のなせる技、なので、ちょっと感動です。