読む日々

テーマばらばらの読書日記

イノセント

2016-08-31 | 小説・現代
島本理生「イノセント」

函館て偶然出会った真田と妊婦の比紗也。
幸せそうな若い娘に心惹かれるも、もうすぐ結婚する妊婦のこと。本人が気に入ったロザリオをプレゼントして別れる。

1年後、東京にいる比紗也。子供の検診で行った病院の回転ドアに手を挟まれた神父を助ける。

さらに2年後、再会した真田と比紗也。そして神父。

複雑な事情を抱えもがき苦しむ比紗也を違う形で愛し守ろうとする真田と神父。

東日本大震災で夫を亡くし、たくさん傷つき1人で生きてきたと思っていた女性は、劣悪な実家環境からも抜け出せずもがいていたけど、実は彼女には、というか、人間には誰かしらが必ず手を差しのべている。それを信じれるか、素直になれるかで生きざまは変わっていく。

というお話しかな?

ハッピーエンドでよかった。面白かったけど、ハラハラした。比紗也が不安定過ぎて。家庭環境とか夫の親族のせいなんだけどね。

神とは?についても考えさせられるお話でした。

満足度90

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