読む日々

テーマばらばらの読書日記

世界地図の下書き

2017-06-27 | 小説・現代
朝井リョウ「世界地図の下書き」

事故で突然両親を亡くし、養護施設へ入った太輔。同じ班のメンバーと過ごしながら成長していく。

小6になる。
最年長の高3の佐緒里が、行けるはずだった大学へ行けなくなり、遠い親戚の会社を手伝うことに。
太輔は佐緒里の願いを1つだけでも叶えたい、と、町の伝統祭りであるランタン飛ばしをなんとか実現させたいと残りの班の皆と奔走する。

皆の力で叶ったとき、春から皆がバラバラの道へ進むことが明らかに。

けれど、佐緒里の
「また同じように誰かに会える」との言葉を噛みしめ前を向いていく。

うん。前を向けるいいお話。
そして、ランタン飛ばし?
映画「一週間ブレンズ」にも出てきたけどメジャーなのかな。

どんなに居心地がよくても、人は同じところへ立ち止まってはいられない。自分が立ち止まっても周りは変わっていく。

思いでは残り、生きる力となっていく。

満足度90

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