読む日々

テーマばらばらの読書日記

下流の宴

2016-07-29 | 小説・現代
林真理子「下流の宴」



医者の娘で父亡き後女で1つて必死で姉妹を育ててくれた母。人生とは母の言っていた通りだ、自分は所謂「中流階級」で、このまま順調に人生は進んでいくんだ、と思っていた由美子。
娘は妙な上昇志向。息子は頑張るとか努力とかが滅法苦手なやる気のない男。

息子が沖縄出の不細工な女に引っかかった!と、大騒ぎする由美子。
その由美子に結婚を反対されたことで「医者になってやる!」と奮起した沖縄出の女の子。

彼女の、医学部合格までの、息子や娘を中心とする人生の悲喜こもごも。


めちゃくちゃ面白くて泣けた。何より、由美子の息子のキャラがウチの息子そっくり。
こういう子に、やれやれ!と追い詰めるのはタブーなんだよね(笑)

そして 頑張り始めた息子の彼女はスゴイけど、そんな彼女が息ぐるしくなる息子。

なんだかウチの息子の取扱説明書読んでる感じでした。

なんだかね、って終わり方だけど。私は頑張る人が好きなんだよね。でも息子には押し付けないように気をつけよう。

満足度90

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