読む日々

テーマばらばらの読書日記

3年A組

2019-03-10 | 映画・ドラマ
ドラマ「3年A組」

とうとう最終回が終わってしまった。

本当の犯人は予想通りだったけど、さくらにそんな記憶があったことにびっくり。


彼女の文香と、生徒のさくらと、ついでに悪人教師、武智の心を救ったね。
そしてクラス全員を変えたんだね。

役によって全く別人に見える菅田将暉くん、すごいなぁ。いつも思うけどこの90年代初期から半ば生まれの子供たち、才能ある人多い。芸能人だけじゃなくて。周りの、友人の子供たちや、知り合う若者たちみんなすごいの。

ゆとり世代なんだけど、ある意味やはりすごい効果のある教育だったのかも。
個人個人キャラが立ってる、というか。
学力落ちたとかで終わっちゃったけど、人間、学力だけで生きられないし輝けないよね。

脱ゆとり教育初年度が小1だった息子の年代、みんなどんな大人になるのかなぁ。

あれ?ドラマの感想から外れてしまった。

本当に先が気になる面白いドラマでした!

野分けのあとに

2019-03-08 | 小説・現代
和田真希「野分けのあとに」



図書館で、パッと目に入った小説。

最初は丹沢山地で農業を営む夫婦の日常が淡々と描かれてます。

このままのテンションで続くのは、私は農業好きだし興味あるからいいけど、それ以外の人にはキツイのでは?と思いながら読んでいたら、夫婦の、奥さんの方の結構しんどい過去が語られていき・・

うわー、なんかわかる!それに、そこからこの土地へ導かれていく感じもいい。

家族の中で付いてしまった傷が、新しい家族の中で浄化されていく感じがいい。それも綺麗事ではなく、傷ついた自分がまだまだ残っていて、自覚してる傷と無自覚の傷から引き起こされる出来事も、日々の暮らしの中で癒されていく様子が素晴らしい。

同居人の、ようちゃん、の描き方も、なかなか身につまされる感じ。

私が一番感情移入できたのは、主人公の絵梨ちゃんのお姉ちゃん、かなぁ。
親の期待を背負って、心の中パンパンに色んなもの抱えて物凄く頑張ってて。そんな姉に劣等感抱いて壊れてくのが絵梨ちゃんなんだけど。

でも私はお姉ちゃん、読んでて辛かったし応援したかったなぁ。

私も妹に結構つらくあたったことあったかも。
精神丈夫な妹でよかった。あ、うちはここのお家と違って、妹の方を猫がわいがりしてたのと、途中でさらに弟が生まれたことで、妙な連帯感が姉妹間で結ばれたからか。お陰で大人になった今はメチャ仲良しです。

色々考えさせられて、何度も涙ぐみ、最後は号泣してしまった一冊。

農業脳内体験本としても優秀。あと、旬の野菜の調理法なんかもすごーく参考になる。

買っちゃおうかなぁ、ってくらいの本!

満足度150

女たちの王国

2019-03-06 | 
「女たちの王国」曹 惠虹 著 秋山 勝 訳



副題
結婚のない母系社会 中国秘境のモソ人と暮らす

中国雲南省の、モソ人という母系社会の地域に住み着いたシンガポールの華僑の女性のルポでした。内容は好みなんだけど、訳がイマイチで読みづらかったです。

だけど、祖母を中心に女系だけで構成される家族、ってすごい。結婚は一切しなくて、平安時代の日本みたいに男性が女性宅に通うスタイルで、産まれた子供は母親のみの子供。

男性は自分の母の家でずっと暮らす。
父親にはなれなくて、姉妹の産んだ子供のおじとしてのみ生きる。

すごい新鮮な社会です。
女性も男性も相手に飽きたらなんの縛りもなく別な人と付き合います。いいなぁ笑