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いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

六地蔵を歩いてきた7

2019年11月08日 21時28分31秒 | ウォーキング

この醍醐寺の中の石畳の道は、
旧奈良街道に並行してついている。
きれいな道ですねえ。



さてそんな醍醐寺ですが、
背後に山があってこのあたりに
わく水がとてもうまくて
「醍醐味」と名付けられた
というようなところです。

ではこの「醍醐」というのは何でしょうか。

実はうまい五つの味として
順に乳→酪→生酥→熟酥→醍醐と
精製されて最後の一番美味しいものとして、
醍醐というのがあげられています。

ではその製法はというと、
じつはもうすでに製法は
失われているそうです。
仏教の経典などの記述を
見ながら再生した人もいて
どうもバターオイルのような
物質ではないかといった人も
いるそうです。

また「カルピス」という飲み物の
名前はカルシウムの「カリ」と
熟酥(サルピス)のピスを
くっつけたものだそうです。

いずれにしても最上においしいという意味の
醍醐が付けられたお寺ということですねえ。

そんなお寺の中を南向いて
進んでいきますと、門のところに出ます。
このもんが「黒門」といわれる門です。



これで醍醐寺を南北に
貫いたことになります。

その門の前にはかやぶきの
古い民家が立っており、
そこには「太田垣蓮月仮寓居跡」の
碑が立っています。



この太田垣蓮月は江戸時代の尼僧で、
亀山城で10年ほど過ごした後、
子どもや夫に先立たれ
各地を引っ越し歩いたそうです。



そんな尼僧の寓居のひとつが
この建物の場所で、
京都市重要建造物になっています。
その建物の横の狭い道を進んでいきます。



道の突き当りには「融雲寺」や



浄土宗の「唯心寺」などがあり、



それらを眺めながらグルリンと
住宅街を進んでいきます。



このあたりは背後に醍醐山があるので
小さな水路が何本も流れていますねえ。

資料では「小さな橋を渡る」と書かれていますが、
確かに橋が何本もかかっており、
よく見たらそんな橋にもそれぞれ
名前が付けられています。

これが「上端山橋」



そしてこれが「柏森橋」みたいにね。



あ、ここの石垣には注意看板があります。



「犬の飼い主にお願い」
犬の糞尿クッサイです、だと。

ああ、感情がこもっていますねえ。
しかも防犯ベルが設置されているそうで、
糞尿の匂いに反応したらすごいなあ。

あ、そうそうそれで思い出しました。
ここの手前のトイレで、
この寒いのに半そでを着ている
外国人の後にトイレにはいったら、
なんとトイレから湯気が出ていましたよ。
体温高いんですねえ。
もし駅のトイレで用事をしたら、
煙の感知器に反応するんじゃないか
と心配しましたよ。
ここの防犯ブザーもそんなんだったら
面白いのにねとくすっと笑ってしまいました。

そしてその先にあったのが
「一言寺」です。



あの「大原女」のモデルとなった
「阿波内侍」によって創建されたお寺です。
この寺の御詠歌が
「ただたのめ ほとけにうそは なきものぞ 
二言といわぬ 一言寺かな」です。

先ほどの一音寺は阿弥陀が放つ
一言が皆の心を助けるみたいな
寺でしたが、ここは一言だけなら
願い事が叶うというお寺です。

う~ん、むつかしいですねえ。
一言だけかあ。
まあ、いろいろと考えてひとつだけ
お願いしておきました。
中身はひ・み・つ、です。



もしこれがねえ百言寺だったら大変ですよ。
なかなか百の願い事なんて
思いつきませんからね。
本堂でしっかりと願いしてきました。

で帰り道に気が付いたのですが、
ここの山門近くの出入り口に
立派な木がありますよ。
みたら樹齢400年以上の
ヤマモモだそうです。
京都の天然記念僕に
指定されているそうです。



中が空洞になっているような
でかい木で、なかなか年季の
入った感じです。

毎年6月に赤い実を
たくさんつけるんだそうですが、
そんな時には掃除など
手入れが大変ですねえ。

続く



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