本日はひょんなことから、
小学生の子供の勉強を見守る羽目になった。
「わからんところがあったらオッチャンに聞いてもいいよ」
といいつつ、内心少しドキドキしていた。
「聞かれてわからんかったらどうしよう~」ってね。
傍らで仕事の文書を作成しながら、
時折見守っていると、
小学生の子供の勉強の様子って面白いんだ。
熱心にプリントを見ているかと思えば、
手に持った消しゴムをいじくりまわしたり、
本を積み木に見立てて
一人遊びをしたりだ。
そうだよなあ、なかなか自習勉強で集中するというのは、
小学生くらいの年代にとっては難しいのかもしれない。
と、そうしているうちに1人が席を立って、
こっちにスタスタやってきた。
きたきたきた~。
どうやら手に持っているのは算数のプリントのようだ。
う~ん、算数ならわかるだろう。
まさか、小学生に
「フェルマーの最終定理について説明して」
などと頼まれたりはしないだろうし。
難しいのは、その学年に合った教え方、
問題の解き方があって、
それにのっとって教えてあげないといけないってことだ。
連立方程式を使えば簡単に解ける問題も、
回りくどく教えないといけないし、
ピタゴラスの定理を使えば
一気に解決する問題も、
幾何学的に組み立てて教えないといけないしね。
で、まず最初に聞かれたのは、
「逆数って何ですか?」という質問だった。
簡単じゃないか。
「分数だと、その逆数は分母と分子を入れ替えたもので、
分数じゃなければその数字を分母にして、
分子を1にした数字だ」と教えてあげた。
むふふ、なかなか我ながら的確な答えじゃないかと、
鼻息を荒げていると、
次に聞かれたのが
「なんで逆数なんか必要なん?」
て聞いてくる。
これには一瞬戸惑った。
たとえば、「なんで勉強せなあかんの?」的に、
逆数を勉強してなんの意味があるのかって聞かれているんなら、
「うん、生きるってことはね
いろいろ逆風にさらされることがおおくってね・・」
なあんて説明をしなければならないのかって思ったが、
次の設問の冒頭に、
分数で割るというのは逆数をかけることだというような記載をみつけた。
これやね
「逆数を求めるのは、割り算をする時に必要なんやで」
と答えてあげた。
よしよし、軽いもんだ。
と質問をこなして気をよくしていると、
また次の子どもがやってきた。
どうやら国語の問題のようだ。
問題を読むと、それは長文の中の
下線部の意味を答えなさいというものである。
え~、じゃあ長文を読まないといけないじゃん。
「めんどくさ~」
と思いつつ仕方ないので読んでみた。
その長文は「マザーテレサ」について書かれてある文章だった。
当時、イギリスの植民地であったインドで、
彼女がどのような活動をしてきたかが書かれてあった。
プリントの問題となっている
下線部の意味はすぐに分かったが、
マザーテレサについてはほとんど何も知らない自分を
確認することができたのは収穫だったな。
そのあともきいてくるのが国語の問題が多く、
それらが意外に子どもの想像力を
刺激する問題だったのにも、
感心させられた。
教科書や教材って
よくできてるんやねえ。
国語の問題を見ながら
いろいろ考えさせられたわい。
今度こんな機会がまたあって、
「何で勉強せなあかんの?」
ってほんとに聞かれたら
そのときはこう答えてあげようと思っている。
「大人になればわかるぜ」
なあんてね。
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