ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

熊野古道 梅と海の南部 6

2015年02月22日 22時22分22秒 | ウォーキング

舗装された新しい道を歩きながら、
どんどん登って行きます。
時間のことを気にしたあとですから、
急ぎ足になっているので息がはずみました。
こんな陰謀にも負けずに
登って行きます。



振り返るとさっきの岩代王子が見えていました。



クネクネと続く丘の道で
ところどころ梅畑におりる枝道が
たくさんあります。
しかし間違えそうな分岐にはちゃんと案内が
あるので大丈夫。



上の方に来ると、梅はまだあまり咲いていないようです。



このあたり日当たりはいいのですが、
風が冷たそうですからね。

清掃工場が見えてきました。



なるほど、この新しい道は
ごみの搬入路として整備されたんでしょう。

その清掃工場のフェンスにも、
手作りの案内が付けられてあります。
ちゃんと仕事してますかあ。




この工場をピークに道が下っていきます。

やはり下の方は結構梅が咲いていますねえ。



ビニールハウスの横を通るこの細い道が古道のようです。



これは案内がなければわかりませんねえ。

そしてそこからはしばらくは山道です。



草をかき分け進んでいき、



開けたところが梅畑になっています。
ちらほら咲いていますし、



数が多いのでもうすでに梅の花の香りが漂ってきます。

梅畑の中には分岐がたくさんありますが、
道しるべがあるので安心して進めます。



ちょうど、オーシャンアローが通り過ぎるガード下をくぐると、



一気に開けて海に出ます。



古くから枕草子などにも登場する景勝地

「千里の浜」です。

これが今回のベストシーンかな。

この景色は名所図会にも描かれており、
昔と姿をあまり変えていないようです。



開発が全然なされていないようで、
その理由は後からわかりました。

花山法皇は御幸の際にここで体調を崩し、
砂浜で岩を枕に横になったそうです。
また、熊野古道の案内ともいえる
「右名記」を書いた藤原宗忠は
熊野詣の際にここで塩垢離をしたそうです。
いわゆる海水浴のようなものでしょう。
季節は10月なので
ちょっと寒いかな?

で、古道はどこにあるかといいますと、
ここから砂浜を歩くのです。

海を眺めつつ



ザクザクと靴の中を砂だらけにしながら
200mほど歩いていくと・・・
何か案内が貼られています。



そこがむかしさるやんごとなきお方が
浜辺で拾った貝殻を奉納したことから
「貝の王子」ともいわれる

「千里王子」です。

ここでは先ずスタンプです。



この熊野古道紀伊路のスタンプ帳も



残すところあと三か所となりました。
全部押して送ると
記念品がもらえるそうなんですが、
このスタンプ帳そのものが大切な
記念品ですよねえ。

ここにも熊野ブルーの案内板があります。



そして花山法皇がここで詠んだ
歌の石板も立っています。



「旅の空 夜半の煙と 昇りなば 
海人の藻汐火 焚くかとや見む」

もし私が旅の途中で亡くなって火葬にされても、
その煙は漁師が焚く藻汐火に見えるだろう、
という歌です。

病に伏せてよほど気弱になっていたんでしょうねえ。

花山(かざん)法皇の名前が
ここにきてよく出てくるようになりました。
この先の中辺路にある有名な
「牛馬童子像」がこの法皇の姿を
現していると言われています。



調べてみると17歳で第65代天皇に即位し
19歳で出家して退位した天皇だったそうです。

奇行が目立った冷泉天皇の第1子で、
大変好色な天皇だったそうです。

そう思えばここの石板に書かれた歌も、
生に執着する人間臭い一首に思えてきます。

そこを後にして、千里観音の方に上がっていく参道には
三十三体の石像が並んでいます。





花山法皇は西国三十三霊場の中興といわれています。
そうではないという説もあります。
歴史は言ったもん勝ちみたいなところがありますからねえ。

ともかくも、ここも近西国三十三番札所の
ひとつであることから設置された石像なのでしょう。

その石像の向かい側に
大きな看板がありました。

これ。



そうです、この千里の浜は
アカウミガメの産卵地としても有名なんです。



そのために大切に保護されており、
それが名所図会と今とあまり姿が変わっていない
要因のひとつに違いありません。

注意事項がいろいろ書かれてあります。

どれどれ

ウミガメは孵化した時には、
海面に反射するわずかな星明りをたよりに
海へと向かっていくそうです。

なのでライトなどの照明は禁止です。
doironもおでこのせいで
孵化時にここにきてはいけないのしょうか。

あ、写真撮影禁止とあります。

どうしましょう。さっき浜辺を何枚か撮影しました・・・



ああ、カメの写真があかんのやね。
海だけやったらカメへんのでしょう。

そういえば、梅の絵柄のマンふたが



このあたりではカメの絵柄になっていました。



続く。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿