最近、あまり人に言えない恥ずかしい目に会うことが多い。
まあ人間が恥ずかしくできているので、
それほど気にはしていないが、
大きな声で人に言うのははばかられる。
でも、ブロガーとしては黙ってもいられないので、
ここに書くことにしよう。
一つ目は古本屋さんで起こった。
その古本屋さんのトイレは
書棚が並ぶ一番奥の目立たないところにあった。
本の物色中に尿意をもよおしたので、
そのトイレに入ろうとして、
ドアノブを回すと鍵がかかっているようだった。
誰か入っているのかなあ、
インジケーターが緑になっているのになあ
と思いながら、近くの書棚で時間をつぶしていても
一向に中から人が出てくる気配はない。
そうしているうちにも
尿意はいよいよせっぱつまってくる。
そこで、トントンとノックをしてみたが返事がない。
ということは入っていないのね。
で、もう一度ノブを回してみると、
なんか頼りない感じだったので、
思い切って押したり引いたりしながら回してみると開いた。
案の定無人である。
(人がいてもえらいことやけど・・・)
ああ、コツがいるんだな
と思い中に入って、内側から
鍵をかけようとガチャガチャしたが、
なかなかかからない。
ま、おしっこなのでいいか
と思いつつ用をたし、
さて出ようとたら
また鍵がかかっているような状態になっているではないか。
あそうか、さっきは確か押したときに開いたな
と思い出し、中からなので逆に引っ張ってみたら、
な、なんとドアノブごとすっぽり抜けてしまったではないか。
抜けた後の、小さな穴に指を突っ込んで
引っ張ってみても、ドアは動かない。
え~、これって閉じ込められた状態?
と思いつつ、ドアを押したり
持ち上げたりいろいろやってみたが、開かない。
ああ、僕の人生はこのトイレで終わるのか
と心配になってきたが、
中から「助けて~」と叫ぶのも
大ごとになりそうなのでできなかったもんね。
こうなったら
頼みの綱は手に持った抜けたドアノブである。
抜けた部分を元に戻し、
グニグニと回してみたら
何かにあたっているような感じだったので、
さらにグニグニしてみたら引っ掛かりがあり、
引っかかったまま、慎重に引っ張ってみて
ようやく見事御開門。
ああ、助かった。
さて、ではこのことを店の人に告げなくては
と思いつつも、次の人が入った時が見ものだな
といういたずら心も芽生えた。
しかし、そこはやはり立派に痛風もある大人である。
抜けたドアノブを刺したままにし、
さり気なく店の人に、
「トイレのドアノブの調子が悪いよ」
とだけ告げて店をあとにしたのであった。
後日、その店に行くとまっさらなドアノブに替わっていた。
恥ずかしい事件その2は、
これも下半身が絡む話。
先日ジムでタイツのお尻が破れてしまったのだ。
最近はレースに出ることもないので、
新しいウェアを買うこともなく
古いタイツを我慢して着まわして
穿きつづけている。
なにせ、質素倹約の身なのであるからね。
運動を終えて、
さあぼちぼち上がろうかと、
最後のストレッチをしている時だった。
脚を折り曲げて、
体の方に引き寄せるストレッチをしていると、
ブチッと音が鳴ってお尻の縫製部分が裂けてしまった。
普段はあまりインナーも穿かずに
フリチン状態なのだが、
幸いこの時は薄くなっている生地に
危険を感じており、
ボクサーパンツをはいていたので、
最悪の事態は免れたが、
やはりかっこ悪い。
破れた音が周りに聞こえたかなあ
と思いつつ見回してみると、
どうやら気づかれていない様子だった。
まるでしおたれて尻尾を下に下げながら歩く犬のように、
タオルでお尻を隠しながら、
更衣室へとこそこそと帰り、
事なきを得たのでありました。
その時、中にはいていたのが
ゴルフのクラブやバンカーやカップの模様が入ったパンツで、
もし人に見られてたら、
破れたところにバンカー模様が・・・なんてことになって
どれだけかっこ悪かったかと思うと冷や汗ものだ。
これもまた、人知れず恥ずかしい思いをした事件なのでありました。
とまあ、いずれも寸でのところで大恥は免れたというお話。
ああ、生きていくのって大変だわ。
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