この多武峰街道は、
普段はきっと静かな道なんだろうけど、
山上付近の大渋滞を避けて、
こんな山道にもタクシーが上がってくる。
そんな中、doironとM上さんは
杉林の中をマイペースで下り、
ジダンとちえちゃんは
今度はレースの下りをイメージしながら
シミュレーションしつつ先行した。
道案内が要所要所に建っているので、
はぐれることはないだろう。
このあたりは、資料によると
石に彫られた磨崖仏があるはず、
と探しつつ進んでいたところ、
ちえちゃんが石に彫られたお姿を発見。
うんうん、ちょっとした宝探し的な
楽しさを味わってもらえたかな。
その磨崖仏がこれ。
え~っと、この石仏は・・・
と説明する暇もなく進んで行きます。
なにせジダンのブログはすでに終了しています。
このあたりからようやく人里に出て、
遠くを見ると桜井の街並みも
望見できるところだ。
規模の小さい段々畑も見られた。
辻堂橋からは、完全に人里に入っていく。
これはまるで野に咲く花火のような
「ハナウド」。
たまや~、かぎや~。
その橋の横に桜地蔵がある。
紅葉の季節もよかったが、
春の桜の季節もまた捨てがたいかもしれない。
そんな写真を撮ってるうちに
三人はのどかな田舎道をどんどん進んでいった。
昔ながらの家並みや、
杉玉を挙げている造り酒屋があったりする。
そして、資料に載ってた道端の大仏の石像も、
また、ちえちゃんが見つけました。
ジダンは陰謀との戦いに疲れが見えるようです。
ほ~、なかなかこういう遺跡・史跡探しも
上達したようじゃねえ。
と、その時前方に大きな鳥居が見えてきた。
談山神社の大鳥居です。
だとすると、全長5kmを越える
長大な参道なわけやね。
桜井からきて、
鳥居が見えたからもうすぐだろう
と思ったら大間違い。
それこそ明日香人の陰謀に
まんまとはまったことになる。
談山神社の一の鳥居に来るまで
道端に何本かの板碑が建っていた。
何が刻まれているのか、
梵字以外はまったく判読できなかったけど、
この鳥居のところの説明を読むと、
どうやらこのあたりは
当時たくさんの参拝客で賑わっていたようで、
その人たちのために建てた板碑が、
「町石」と呼ばれている。
さて次がいよいよ、
歩行の終点「土舞台」。
聖徳太子が大勢の若者に
ここで伎楽を学ばせたことから、
「土舞台」と呼ばれるようになったとか。
斜面の途中、桜井市街が見渡せる
こんなスポットがあった。
写真を撮ってみると、
な、なんと桜井市内に降り注ぐ、
黒い雷が・・・
明日香人の最後のあがきか!
これぞブラックサンダーである。
急な斜面を登り、
そろそろ歩くのにも飽きてきた感の女性二人が
「どこまで~」
とか言いつつ歩く中、
まずは安倍城跡に到着です。
「え~ここじゃないの~」と言う声が
後ろからdoironの後頭部に刺さる。
それに耐えつつ
「もう少しだから」と言いながら、
さらに奥へと誘導。
ふっふっ、これはdoironの陰謀だ。
そしてようやく到着したのがここ。
やりました。
石舞台から土舞台までを歩くのはこれが初舞台だ。
思わず踊りだすジダン。
その後なおもぐずる二人を宥めつつも、
途中の地蔵たちとたわむれつつ、
桜井の駅に到着。
今年はもう三回目となるおなじみの駅だ。
ベンチにもおもてなしの座布団が
敷かれている好感度の高い駅である。
ここから二駅だけ戻って、
耳成の駅近くの「あすかの湯」に向かうことにした。
本来は、そこまでも歩行で行く予定だったのだが、
陰謀との戦いに意外に時間を要したのと、
これ以上の歩行で同行者の怒りが爆発するのを防ぐために
電車での移動となった。
耳成の駅で降りると、
「風呂はどこ?」
「あと何メートル?」と鋭く聞いてくるのに
「あと500mくらいかな」といいつつ
約1キロを歩いてようやく風呂に到着した。
ここは、これまでこのブログには
何度も登場した風呂屋さんだ。
ようやく風呂屋に着いてはしゃぐお二人。
ほっと胸をなでおろすdoironなのであった。
入り口で料金を払うと、
この日は感謝デーとかで、
なんと半額。
おお~これはうれしい明日香人の陰謀ならぬ
明日香人のご褒美じゃないか。
明日香人もすっかりdoiron一向に服従です。
耐えてきたかいがありました。
ちゃっちゃと風呂を出て、
長湯する女性陣を待ちながら、
ジダンと乾杯の予行演習。
あれ?だったら浮いたお金で
ビールを飲ませようという陰謀?
ま、だとしてもうれしい陰謀かも。
さて、次は最後のシメである宴会である。
実はこの時もまだ店のことは決めていなかった。
大和八木の駅前にはおいしい店がたくさんあるよ、
とちゃんと事前リサーチしてあることをにおわせてみたが、
「一旦電車を降りるの邪魔くさ~い」
という一緒に陰謀と戦ってきた
仲間とは思えない冷たいお言葉。
結局、耳成の駅に戻るまでの間にあった
台湾料理屋さんでプチ宴会することになった。
しかし、これがまあ当たりでした。
イカに唐揚げにラーメンと棒棒鶏を食べつくし、
飲みつくし、談山神社の紅葉みたいに
赤い顔になって、
明日香人の陰謀との戦いの余韻に浸りながら、
脱奈良した4人組なのでありました。
さてこれで、今回のドジ旅日記は終了です。
飛鳥時代の歴史はまだまだ謎に満ちた部分が多い。
それゆえ今回のブログに登場した
「明日香人(あすかびと)」も、何ゆえの陰謀か、
はたまた誰に仕掛けた陰謀か
ぼんやり謎に包まれていました。
その謎は、doironの今後のさらなる桜井歩行で
明らかにしていくとして、
次回二人は果たしてどこで、
どんな陰謀と戦うのか。
とさりげなくもしかしたら次回作もあることも匂わせつつ、
これにて「ドジ旅日記明日香人の陰謀編」
完
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