これがその重文の宝篋印塔。
意外に小さいですねえ。
でもかなり古い感じであります。
そんな村中のさりげない薬師寺をみて、
さあではこれから竜門岳の
滝の方に向かいましょう。
田んぼの多い田舎道を歩いてゆきます。
道行く人は「滝を見に行くのかあ」
とか言って声をかけてきましたねえ。
歩いている旅人になんかとっても
優しい視線を送ってきます。
しばらく歩いていると
「ここの家にはいつもきれいに
お花を飾っているよ」と
教えてくれました。
たしかに、「ようこそ竜門岳へ」
と書かれたテーブルの上に
花が二鉢置かれています。
何かこの町の人々は、
旅人に優しいですねえ。
そんな鉢を眺めていると、
後ろから声がかかります。
「花が欲しかったら持っていきや」
とのこと。
家の前の巨大な花畑から
高齢者が話しかけてきました。
「ここの花を娘がそうして植えているんよ。
まだいっぱい咲いているから、
帰りには花を持って帰りや」
とのことです。
いやあありがたいねえ。
でもまあ花を持って歩き回ることも
できないので「まあ帰りにでも見てみます」
と適当に声をかけておきました。
道はそのあたりから、
山道っぽくなってゆきます。
そして舗装も無くなり、
杉に囲まれた山道を登ってゆきます。
竜門岳の登山道のようですね。
ここを一時間で標高904mに
登頂するはずですが、
まあ今日は山郷歩きです。
滝や龍門寺の塔跡あたりまで
登ってゆきましょう。
今日の歩きに関して事前に
「靴はどんなので行けばいい」
と聞いてたら、
「登山靴ではなくてグリップの
いいシューズで」だったので、
丁度の機会だとノースフェイスの
新しい靴でやってきました。
まあぴったりでしたね。
この秋以降はこういう靴が
よさそうです。
登ってゆくと、あれ杉の木に
なにかネットがかかっていますよ。
よく見たらハンモックです。
いくつも架かっていましたねえ。
看板を見たら吉野町とあったので
多分無料で使えるのかな。
でも虫除けがいりそうやね。
谷筋に降りてゆく道があったので、
そちらへ降りてゆき、
しばらく進んでいくと、
ありました。
竜門の滝です。
以前このメンバーで明神岳に
行った時に、七滝八壺という
滝に寄りましたが、
あそこもすごいパワースポット
でしたが、滝ってやっぱり
パワーを感じますねえ。
太陽が空にくみ上げた
水の位置エネルギーが
ここで発散されています。
しかもこういう宗教色のある山だと、
なおさらですね。
「龍門の花や上戸の土産にせん」
芭蕉が歌っています。
そんな石碑もここにありましたね。
芭蕉のいう竜門の花って
なんでしょうねえ。
この滝の下は小規模な
滝つぼになっています。
なんかザブンと漬かれば
パワーをもらえそうな気がしますねえ。
鎖場が設けられ、
滝としっかりと触れ合えるような
感じにもなっています。
ではまた登山道に戻って、
上を目指しましょう。
しばらく行くと今度は
龍門寺の塔跡があります。
礎石の跡なんかを見ると、
よくまあこんな山の中に
作ったものである。
この寺にいた久米仙人の話は興味深い。
彼は飛行の術を
身に着けていたそうだが、
ある時若い女性のふくらはぎを
見て神通力を失い、
飛行中に墜落したそうだ。
その後その女性を妻として、
しばらくは普通の人間として
暮らしていたという。
う~ん神通力も女性のふくらはぎの
きらめきには負けるという話は
何か傑作でもありますね。
そんな塔の跡も見学して、
竜門だけ歩きも終了です。
同じ山道を戻りながら、
村中はすこし遠回り。
せっかくの花畑も通らずに
運動公園に戻ったのでありました。
さて次は大宇陀の城跡のある
山の方に向かいます。
奈良散策第2弾です。
山中の道路を車で通り、
到着したのは道の駅
「宇陀寺大宇陀」でした。
続く
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