採りたてのノビルは非常に香りが強いので、
九条ネギのように細かく刻んで、
薬味としての使いみちがある。
これはこの植物の
最もお手軽ないただき方だ。
このようにおでんに少しかけても、
これだけでおでんの濃い味にもまけない
十分な存在感を示してくれる。
一日おいたノビルでも、
冷奴にかけると
野趣に富んだ味を楽しませてくれた。
この際だ、ただの食材なので
ふんだんに他にもいろんな料理に活用してみた。
あさりの酒蒸しは、
酒と貝の味に少々押され気味かな。
ラーメンにも入れてみた。
名付けてノビルラーメン。
入っているといないとで
味がガラッと変わる。
それは蕎麦なんかだと
もっと顕著にわかる。
それにしてもラーメンや蕎麦に
ノビル(伸びる)とは人聞きが悪い。
と、ここで思いついた。
ノビルをチヂミに入れたら面白いのではないか。
ノビル(伸びる)なのかチヂミ(縮み)なのか、
はっきりせいという料理やねん
といってたら、doironさんらしいなあ
と友達に言われてしまったよ。
チヂミにはニラがよく入っている
その代わりにノビルを入れてみることにした。
早速料理当番の日に試してみた。
先ずはチヂミ粉の作成からだ。
市販のチヂミ粉を買ってもいいが、
極力家にあるもので作ってみるべく、
チヂミ粉の調整から始めた。
ネットで検索してみると、
薄力粉10に対して片栗粉を3の割合で
混ぜるのがいいらしい。
そうしてレシピに沿って、
基本のベースを作り、
それにここからはオリジナルとなる
刻んだチヂミを混ぜて焼き始めた。
あとはマヨネーズであえた豚肉も
後ほど載せて完成したのがこれ。
これにごま油をきかせたタレ
をかけていただいた。
ふむふむ、思ったほどチヂミの香りはないが、
食べているうちにじんわりノビルが現れてくる
って感じかな。
ノビルがあまりに細いので、
食べにくくてもいけないと思い
細かく刻んだが、
今度はニラと同じくらいの長さに切って
もっとふんだんに入れて
焼いてみるのもいいかもしれない。
ほかの料理にノビルを使いすぎました。
ほとぼりが冷めた頃にもう一度、
近所のあぜ道に摘みにいってみようかね。
結局この日は並行して、
ニラ入りのスタンダードチヂミも作成した。
色付けにエビも入れてね。
やはりこちらは伝統的な味やね。
桜の便りがボチボチ聞こえ始め
食卓にもそんな春の恵みがやってきた今日この頃だ。
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