にれっちのつれづれ日記

本州最北端の小児科医にれっちの独り言(^^)

チャイルドシートは子どもの命を守るもの、非装着や不適切な使用は虐待です!

2019-08-17 10:22:15 | つれづれ
昨日滋賀県で車3台の事故があり、1歳の女の子が死亡したというニュースが報じられました。
渋滞のため速度を落として走っていた乗用車にワゴン車が衝突し、ワゴン車に乗っていた1歳の女の子が首などを強く打ち死亡したものです。
事故の直接の原因は車を運転していた父親が「前をよく見ていなかった」ために追突したことですが、この車にはチャイルドシートが取り付けられていなかったということです。
またその前日には、福岡県で車が電柱に衝突、生後10カ月になる女の子が死亡がしました。
こちらの事故では子どもは後部座席に固定されたチャイルドシートに座っていましたが、事故のはずみで落ちてしまったということです。
いずれの事故でも、死亡したのは子どもだけ、大人は怪我無しか軽症で済んでいますから、チャイルドシートを正しく装着していれば子どもの命も助かった可能性が高いと思われます。
すぐそこまでだから、子どもが嫌がるから、面倒だから、お金がもったいないから、、、でも事故が起きてしまって子どもの命が失われたり、大けがをしたりしたら、そんな理由が免罪符になりますか???
どんなに注意して運転していても、事故を完全に防ぐことはできません。
だからこそ、「事故に遭った時どうなるかを基準に」考えるしかないのです。
チャイルドシートは子どもの命を守るもの、非装着や不適切な使用は虐待です!ということを、全ての人が意識してほしいものです。