DonkeyMの部屋

Donkeyはロバ。格好良くなく、足も遅い。「のろま」とか「馬鹿」といった意味。日々の感動、怒り、愚痴等を記事にしたい。

崇高な理想はもういらない?

2017-01-24 00:22:25 | 雑感

 何かと話題の多いトランプ合衆国大統領だが、言っていることは至極単純で、自分合衆国民の利益を確保し、国民が潤うようにしたいというのが本音だろう。単純だから、理解しやすいし、国民の支持を得たのだろう。ただし、ここで言う国民がどういう階層の国民か、どういう生活をしている国民なのかということが問題なのだ。少なくとも、エリートと言われる人たちではなく、一歩、世の中の動きに遅れがちで、置き去りにされがちな人たち、なのだろう。トランプ氏の庶民感覚がそういう人たちの共感を呼び起こし、多くの得票を得たのだろう。トランプ氏は大金持ちだが、感覚や発想は庶民そのもの、決して理想や崇高な理念を追い求めてはいないようだ。

 これまで歴代の大統領は、何をしてきたか?極々一部の人たちの利権を守るため、利権を獲得するためか、遠方まで出向いては戦争を仕掛け、そして、結果的に、国民に多大の負担を強いてきたように思う。世界の指導者という思い上がりが、多分に存在していたように思う。私が思うに、トランプ氏はそんなことはどうでも良く、自分たちが富みを享受できるようにしたいと考えているのだろう。この発想自体は自然であり、何の不思議もないし、分かりやすく、賛同も得られるだろう。これまで合衆国大統領は、世界の指導者的な立場で物を言い、振舞ってきたが、これからは、合衆国一国の指導者なのだという自覚さえ、しっかり持っていてくれたら、何も言うことはない。果たして、それができるかどうか?もし、力を背景に、強引に物事を推し進めようとするならば、世界中から反発を受け、まさに四面楚歌の状態に陥り、合衆国が孤立化して行き、結果的に合衆国に不利益をもたらすことになるだろう。そうなったら、合衆国は北朝鮮以上に誠に厄介な国になってしまうだろう。そうならないことを期待したい。

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