新型コロナウイルス感染が始まった頃、いつも行っている「松のや」の弁当売り場に、黒い箱を持って現れ、弁当を入れて、店を出ていく人を見かけ、この人なんなんだろう?と思っていた。それも毎回見かけるようになって、松のやが配達のアルバイトを雇ったのかと思った。
しばらくして、テレビで「Uber Eats」が取り上げられ、ようやくああそういうシステムになっているんだと理解した。世の中には、隙間を縫うようにしてうまい仕事を考え付く人がいるもんだと感心した次第だ。
若い人が自転車に乗って配達するわけで、一軒も多く配達したいと思うのだろう。歩く人を縫うようにして自転車がさっと通り過ぎていく。この辺は前にも記事にしたように、病院通いの老人たちが多い。速いスピードで近くを通り過ぎていくと、衝突しなくても、バランスを崩して倒れてしまうことも考えられる。仮に、人と衝突して、相手がケガをしてしまったり、転んだ時に打ちどころが悪いとなくなってしまうことだって考えられる。とても、危険性を孕んでいるのだということを分かって欲しい。
仮に、自転車で衝突して、相手が亡くなってしまったとしたら、最低でも一千万円以上、場合によっては数千万円の損害賠償の責任が生じる。自動車の場合は損害賠償責任保険(自賠責)があり、2500万円までが保険から支払われるし、多くの場合は、任意保険に加入しているので、保険から補填される。ところが、自転車の保険に入っている人はあまりいないようだ。そうなると、全部が自己負担となり、2000万円、3000万円、あるいはそれ以上の賠償のための負債を抱えることになる。こうなってしまったら、人生はもう終わったも同然で、一生、損害賠償のために働きづくめになってしまう。
自転車の運転は、くれぐれも慎重にし、必ず任意保険に加入するようにお勧めしたい。