DJみならいのモデルガンブログ

20年近くだらだらと書いています。モデルガン、自転車などの記録。

マルゼン Walther PP:その3

2006-10-05 19:22:00 | _ その他ASG
・マルゼン ワルサー PP サンドブラストフィニッシュ
専用のサイレンサーを装着。これに合わせて購入したわけではないが、マルゼンのPPかPPK/sはそのうち手に入れるだろうと考え、先に買っておいた。いや、正直なところ、バーゲン中のショップで目ぼしいものが見あたらず、やけで買った側面もある。同時にKSCのM93R用精密バレルも入手したのだが、おそらくこちらの出番が来ることはあるまい(何で買うかなぁ)。

PP自体も他のトイガンと一緒にまとめ買いしたものだ。前から欲しかったので、パッケージを見つけるやいなや素早く確保。お目当ての物は、動くのに邪魔になっても初めから抱えておいた方が吉。目の前で他人に獲られるのは精神衛生上よろしくない。しかし、当然だが中古である以上中身はしっかり確認しなければならない。蓋を開けて上から眺めるだけではダメだ。私は横着してしまったので、スライド先端下部のクラックを発見できなかった。私が購入した時点で、スライドは限界を超えていた。持ち帰ってから気が付いたのでは、遅すぎるのである。

このサイレンサーには本体の他に、マズルアタッチメントと、赤・青・黄の3枚の説明書が付属。マズルアタッチメントとは、ネジ山が切られているブッシングのことで、このPPには最初からセッティングされていたが、初期のPPK/sのブッシングにはネジ山が無く、その場合はこれと交換せよとのこと。赤の説明書は、PPK/sブローバックカスタムにサイレンサーを付ける際の諸注意。ブローバック機だとこの「カスタム」にしか装着できないらしい。黄の説明書は初期PPK/sへの装着方法。青の説明書にはPPと後期PPK/sの分解手順に関して補足されている。何度も弄っているのに、青紙を見るまでトリガーガードのトリックに気が付かないとは・・・。

取り付けは簡単だが、マニュアルを見ていて散々警告を受けるのが、サイレンサーを締めすぎるなということ。サイレンサー側のネジ山の根元にはOリングがはめ込まれており、この部分にかなり気を使っているようだ。

私の個体はメインスプリングを弱体化させているので、もちろんブッシングを固定する(スライド内側に押しつける)力も弱い。だからサイレンサーを装着すると、接合部がガタガタしてしまうのである。自身の重みと重力が働き、斜め下に傾いている状態では正確な射撃など不可能。したがって、サイレンサーはもはやスパイごっこのオブジェと化した。ちなみに純正のスプリングを使用の上で装着した場合は、ちゃんと真っ直ぐに保持できるのでご安心を。

装着後は、発射音の「バスッ」から「ボスッ」へと明らかに低くなった変化が認められるため、消音効果は発揮されていると言っていいだろう。ブローバックしないので、問答無用にターゲットへ次々と弾を叩き込めるのが良い。正直、私は撃つだけならブローバック機より固定ガスガンの方が好みである。サイレンサーの効果もあり、淡々と撃てることが楽しかった。今はもう現役を引退したが、撃つ楽しみを教えてくれたのはこのPPである。マルゼンから、いつかリニューアルモデルが、「New PP」が発売されることを期待したい。



マルゼン Walther PP:その2

2006-10-01 14:42:00 | _ その他ASG
・マルゼン ワルサー PP サンドブラストフィニッシュ
98年ごろのカタログを開いてみると、新品の状態を写真で確認することができた。「サンドブラスト」より「きな粉まみれ」という表現の方が適していると思う。その解説には"金属のすご味を加えた―"などと書かれているが、全くそう見えないし、そもそもPPにサンドブラストは似合わないだろう。バリエーション違いなら、PPK/sの様にステンレスモデルでも用意した方が良かったのではないか。余談に入るが、このカタログの裏表紙には、同社製PPK/sガスブローバックの発売告知があり、また次期モデルとして、M92F(ベレッタとは書いていない)・P99(ワルサー社承認)・M1911A1 ガバメント(コルトとは(略))の名前が挙げられている。そこに、PPの文字は無い。
@参照:「最新エアガンカタログ'98」成美堂出版

中古で入手したので、既にサンドブラストは効果が薄れており、フレームの一部以外に殆どそれが見られなかった。あればもちろん状態が良いということで嬉しいが、無くても特に困ったりはしないので、自分で仕上げ直すことにした。まずスライド両サイドを面出し・・・したはずなのだが今見たら全然出てないっす自分。そのあと(面出しはどうなったんだよ)タミヤカラーのマットブラック+ミスターカラーのつや消しクリア(トイガン用塗料は高くて使えん)を吹き、コンパウンドで研磨(つや消しの意味がありません><)して終了。右側の「JASG 6mm MARUZEN」刻印はチューブパテで埋めておいた。購入時より幾分かはマシな外観になった。

スライド上部の反射防止セレーションは凹凸が少なく、今一はっきりとしない。画像で見るかぎりだと、実物はもっと角が立ち、くっきりとした造型である。マルシン(スズキ)のPPや、後に発売されたガスブローバック式PPK/sのセレーションの方が良い。

スライドを磨き終わったあとに少し寂しい感じがしたので、刻印にクレパスで白を入れた。私はあまりこういうことに抵抗が無いが、逆に、白が入っている中古品を購入するのは、どこか前の持ち主の念がこもっていそうでためらってしまう(苦笑)。ガバメントやウッズマン、M59など古参の銃には白刻印がよく似合うと思う。つい最近発売されたマルシンのP210も同様の仕上げだった。入っているのといないのとではイメージが違うもので、銃によってはゴチャゴチャして見えることもあり、入れれば良いというものでもない。個人が好きに仕上げればそれで良いのだが、トイガンオリジナルの部分まで白になると、刻印のバランスにもよるが目立って格好悪い。私はつい「Made in Japan」まで入れてしまったので、悔いている。

画像では金属バレルのように見えるが、これは「バレルブッシング」という独自の部品である。名前の通りバレルを安定させ、加えてサイレンサー用のネジも切ってあり一石二鳥。インナーバレルの外周に巻かれているスプリングとスライドのマズル部分に噛まし装着する。よって、この製品にアウターバレルなる物は無いのだ。というより、あったところでスライドが引けない(厳密に書くと分解用に5mmくらい動かせる)ので、外観上全く意味を成さないのである。

分解だが、まずトリガーガード下部のピンを抜き、トリガーガードを取り去る。トリガーガードはスライドをロックしているので、これを外さない限り、スライドは1mmたりとも動かない。このあと、ハンマーを起こした状態でセフティレバーを下げ、スライド前部を持ち(後部ではダメらしい)後退させ、持ち上げ前方に抜き取る。通常分解はここまでで良い。トリガーガードを弄る必要が無いのは、PP生産以前のPPK/sのみである。PPに付属していた説明書が何故かこのPPK/sのものだったので、訂正が追加されたサイレンサーのマニュアルを見るまで方法を失念してしまっていた。してやられた感があるが、ちゃんと確認しなかった私が悪いので、反省。
@10/4:一部訂正