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FDはケンタウルを使ってるよ!と書いたとこですが。
ケンタウルをマニュアル準拠で調整すると、STIレバーとの違和感が強くなります。例えば、レバーの内部に、アウターギアの位置でワイヤーを固定するノッチのようなものがあるとします。レバーのストロークを10として、9までの動きが軽くても、ノッチに乗せるための残りの1がとても重い。
これはFDのアウター側アジャストボルトが干渉する為ですが、緩めるとガイドプレートが外に行き過ぎてチェーンと接触します。ガイドプレートの位置を調整したものの、マニュアルどおり→干渉する→調整→変速不調→マニュアル回帰・・・の繰り返し。一時的に使えたとはいえ、不安定なのは間違いなさそうです。
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さて、FD-7900。
STIと純正の組み合わせだけあり、動きはスムーズ。テンションは引き始めから変速するまで一定です。ここまで軽くて、ここから重いといったことはありません。
シクロワイヤードの記事では「バネ力を最適化してシフトダウン操作が軽くなっており、よりスムースな変速を可能にしている」とあります。反面、カンパ純正であるエルゴパワー(パワーシフト)と比較して、シフトアップには重さが感じられます。
また、変速ャCントを選ばない79チェーンリングに対して、スギノPE110はややもたつきます。一瞬で変速する時もありますが、その差でぼんやりとャCントが分かります。
レバーの滑り止め加工などの小細工で、シフトアップ操作はャ燈tけより確実に楽しています。売りのシフトダウンは言うまでもなく、あれだけ強いバネが「チャッ」とチェーンを静かに下ろすのは不思議なものです。