・マルシン FN M1910
懲りずに新規作成した旧型・新型それぞれのエキストラクターピンの図。太さは同じで、長さは旧型の方が長い。先細りの部分がブリーチに刺さりエキストラターを固定するのだが、ここを確保する所為で全体が長くなった、というよりは、効率の良い新型がサイズダウンに成功したとする方が正しい。新型は"くびれ"にエキストラクターが収まる。使い古された旧型では先がひん曲がってしまう場合もあるが、ここが太い(くびれの部分が細い)新型を使っての固定は確実。
新旧の互換性は、旧ブリーチに新型ピンのみ×。逆に、新ブリーチに旧型ピンを挿してみたが、ガタつきなく固定することができた。発火できる耐久性があるのかは疑問だが、わざわざ旧ブリーチを探すことも無いだろう。
2種類のグリップスクリュー受け(パーツ名グリップスクリューカラー)。やたら錆びているのは、初めて手に入れたジャンクのABS版の物で、HWとMFには新型が付属。歯車・円と形は違うが、どちらも役割は変わらず使い勝手も一緒。実物の形状が気になったので画像検索してみたが・・・どちらの形も存在するようだ。グリップの形状もよく見ると相違点がある。新型の方は、ネジ受けの収まる箇所にふちがあるのだ。
所有するHWとメタルフィッシュのスプリング類。HW版のストライカースプリングは調整のためか3巻ほど切られていた。前記事で、発火済みだからスプリングの色が曇っている、という風に書いたが、それは違う。発火ガスで錆びたのであれば、端だけが粉っぽくなったり茶色になったりするのが通常であり、全体が変色するとは考えにくい。仮にストライカースプリングはそうなったとしても、スコイルスプリングまで同じ色にはならないだろう。
エキストラクターピンから判断してHWよりMFの方が古いはずなのだが、それより前の旧ネジ受けと旧エキストピンを持つABS版のスプリングはHW版と同じ色であった。これは何故か。もしや、製造時期でなくキットと完成品の違いではないのか。同社のベレッタM84とモーゼルM712は、キットの外観がABS地、完成品はマット調であったと記憶している。M1910もそのような違いが無いとは言い切れない。
そして、製造時期で区別できなくなった最大の要因がこれ。ABS版のフレーム左側トリガーピン上の刻印である。トリガーガード付根のFNマークもそうだが、HW・MFのいずれにもこれが無いのだ。さらに、ABS版のバレルには銀メッキが施されていた。他2種のバレルは黒のABS製。
所有品に限定されるが、ここまでをまとめたのが以下。
-ABS/旧エキストピン,旧ネジ受け,茶スプリング,刻印有り,銀バレル
-MF/旧エキストピン,新ネジ受け,青スプリング,刻印無し,黒バレル
-HW/新エキストピン,新ネジ受け,茶スプリング,刻印無し,黒バレル
記録上HWは後発の製品であり、且つエキストピンの形状からして、この中で最も新しいと見て良いだろう。所有しているのはどれも中古であり、キットなのか完成品なのか定かでないので、現時点でこれ以上を断定することは難しい。そもそも中古で出回るM1910の箱付き完品は希少である。みんなキットを買ってバンバン発火したんだろうなぁ。
懲りずに新規作成した旧型・新型それぞれのエキストラクターピンの図。太さは同じで、長さは旧型の方が長い。先細りの部分がブリーチに刺さりエキストラターを固定するのだが、ここを確保する所為で全体が長くなった、というよりは、効率の良い新型がサイズダウンに成功したとする方が正しい。新型は"くびれ"にエキストラクターが収まる。使い古された旧型では先がひん曲がってしまう場合もあるが、ここが太い(くびれの部分が細い)新型を使っての固定は確実。
新旧の互換性は、旧ブリーチに新型ピンのみ×。逆に、新ブリーチに旧型ピンを挿してみたが、ガタつきなく固定することができた。発火できる耐久性があるのかは疑問だが、わざわざ旧ブリーチを探すことも無いだろう。
2種類のグリップスクリュー受け(パーツ名グリップスクリューカラー)。やたら錆びているのは、初めて手に入れたジャンクのABS版の物で、HWとMFには新型が付属。歯車・円と形は違うが、どちらも役割は変わらず使い勝手も一緒。実物の形状が気になったので画像検索してみたが・・・どちらの形も存在するようだ。グリップの形状もよく見ると相違点がある。新型の方は、ネジ受けの収まる箇所にふちがあるのだ。
所有するHWとメタルフィッシュのスプリング類。HW版のストライカースプリングは調整のためか3巻ほど切られていた。前記事で、発火済みだからスプリングの色が曇っている、という風に書いたが、それは違う。発火ガスで錆びたのであれば、端だけが粉っぽくなったり茶色になったりするのが通常であり、全体が変色するとは考えにくい。仮にストライカースプリングはそうなったとしても、スコイルスプリングまで同じ色にはならないだろう。
エキストラクターピンから判断してHWよりMFの方が古いはずなのだが、それより前の旧ネジ受けと旧エキストピンを持つABS版のスプリングはHW版と同じ色であった。これは何故か。もしや、製造時期でなくキットと完成品の違いではないのか。同社のベレッタM84とモーゼルM712は、キットの外観がABS地、完成品はマット調であったと記憶している。M1910もそのような違いが無いとは言い切れない。
そして、製造時期で区別できなくなった最大の要因がこれ。ABS版のフレーム左側トリガーピン上の刻印である。トリガーガード付根のFNマークもそうだが、HW・MFのいずれにもこれが無いのだ。さらに、ABS版のバレルには銀メッキが施されていた。他2種のバレルは黒のABS製。
所有品に限定されるが、ここまでをまとめたのが以下。
-ABS/旧エキストピン,旧ネジ受け,茶スプリング,刻印有り,銀バレル
-MF/旧エキストピン,新ネジ受け,青スプリング,刻印無し,黒バレル
-HW/新エキストピン,新ネジ受け,茶スプリング,刻印無し,黒バレル
記録上HWは後発の製品であり、且つエキストピンの形状からして、この中で最も新しいと見て良いだろう。所有しているのはどれも中古であり、キットなのか完成品なのか定かでないので、現時点でこれ以上を断定することは難しい。そもそも中古で出回るM1910の箱付き完品は希少である。みんなキットを買ってバンバン発火したんだろうなぁ。