一曲目スタート(スピーカー出力)
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二曲目スタート(ヘッドホン出力)
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二曲目のBPMをピッチフェーダーで大まかに合わす
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二曲目を頭出し
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①ピッチがずれてきたら指で二曲目を微調整
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②調整した分だけ二曲目のピッチフェーダーを動かす
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①②を繰り返してミックスできるレベルまでBPMを合わす
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二曲目を再び頭出し
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二曲目のフェーダーを上げつつ一曲目のフェーダーを下げる
レコードに初めて触れて、どっちの曲が速いか遅いかさえ分からない状態からひと月。この間の練習は辛かったです。BPMが合わないとミックスしても聴くに堪えないですからね。ネットで方法を調べて、自分でも思ったのは「絶対に合うようになるので、とにかく諦めない」でした。
二台のターンテーブルとヘッドホンが揃うまでVirtualDJというフリーソフトを使ってパソコンで練習しました。マウスで基本的な機能をプレイするだけなら無料で使えます(アップグレードは有料)
ソフトで毎日1時間以上3週間くらい練習すると、とりあえず速い遅いの区別はつく、BPMが5くらい違う、2くらい違う、0.5違う、0.1違う、ドンピシャで合う、SYNCボタンより自分で合わすほうがキレイ、という感じで進歩します。ディスプレイに表示されるBPMとピッチフェーダーの数値は付箋で隠して、答え合わせの時にめくって確認するようにしていました。
しかし、ソフトと実際の現場で合わすのとは違うのですね。ソフトでは異なる二つの曲を両耳で聴き分けていましたが、現場は片方の耳でスピーカーの音を、もう片方の耳でヘッドホンの音を聴き分けなければなりません。つまり、両耳か、片耳ずつかで曲の捉え方が違うのです。
VirtualDJでもスピーカーとヘッドホンで異なる曲を出せるはずですが、僕は設定がうまくいきませんでした。どのみち現場に近い環境にしたくてターンテーブルを買いましたし、それから一気に上達したと思います。
もう一つ重要なのが頭出しです。
頭出しは曲の最初のキック(バスドラム)を掴むのが基本とされています。この「最初の」が大切で、途中のキックで合わせるより、最初で合わせた方がうまくいきます。というか、最初のキックで合わせるのがセオリーなので、あえて間違う理由はないですね。