それでは次は須山さん(女性 80代、要介護3)の登場です。
出身は東北の福島県、
いわゆる田舎で一人暮らしとなって、
生活を継続するのが段々とむずかしくなってきたので、
娘さんがご自分の家に呼び寄せてくれたのでした。
リビングの一角にベッドをおいて、
須山さんの東京暮らしが始まったのでした。
とはいってもご家族は全員仕事に出かけてしまいますので、
日中は独居状態となります。
そこで「みちしるべ」に利用申し込みがあったのでした。
送り出しのヘルパーさんも入って、
デイサービスの利用は順調に始まったかのように見えたのですが、
あるときから「行かない」と言い始めるようになりました。
そして、とうとうあるとき、
玄関の外まで出たけれど、
軒先の柱にしがみついて、
「ぜったい、行かない!」と言うのでした。
ちょうどその日は私の妻がお迎えに行っていました。
ヘルパーさんは、須山さんから
「絶対行かないって言っているでしょ!」
と言われてオロオロするばかり。
立て続けに、「何かあったらどうるの?」と言われて、
さらにヘルパーさんはパニックになっておられました。
しかし、妻はいとも簡単に、
須山さんを車に乗せてしまったのでした。
いったい、どういう言葉かけをしたのでしょう?
この続きはまた明日!