プレス発表時点での予想図を見て一番落胆したのは客車に描かれたレタリングでした。しかし現車ではレタリングの色が銀色で遠眼にはあまり目立たない出来映えだった事が意外でした。また客車も気動車ではあるものの、もともとは５０系客車であったためかさほど違和感はありません。なお、今回の運転ではそのキハ１４１と蒸機との前代未聞の協調運転となっていますが現地で見た限りではキハはガンガン推していると言う雰囲気はない感じである一方、後ろから推してなければシゴハチだけでこんな速度では走れないだろうと言う場面もありました。そのために勾配区間でもそこそこの速度は維持していて煙が立たない傾向にあります。また面白かったのは下り列車で見掛けた光景ですが宮守駅進入で駅西側の急勾配でみるみる速度が落ち、゛これは停まっちゃうかな？゛と思ったその停止寸前に蒸機側から長気汽笛一声すると後ろのキハが突然エンジンが唸りだして、速度が上がり宮守の場内信号機を通過していく光景を目のあたりにする事がありました。 １４，０３，０１ 似内－新花巻 試９６２１レ １０：１０頃 Ｃａｎｏｎ ＥＯＳ７Ｄ
東日本大震災からの復興の一環として魅力ある北東北を目指してＪＲＥが盛岡市内の岩手県営運動公園に保存されていたＣ５８２３９号を復活させて釜石線をはじめとする東北各線で運転することになり、同機が大宮工場に入場したのが２年前でした。工場に入場し解体された同機のコンディションは思った以上に悪く、至るところで加修が必要で計画通りに復活が出来るかどうか？と危惧する声も漏れ伝わってきました。特にボイラーの日本の復活蒸機の全てのボイラーを手掛けたサッパボイラーに持ち込まれましたが予想外の不具合が見つかりさすがの同社でも手を焼いていいると言う事でしたがなんとかボイラーが大宮へ戻っていて組立段階に入ると大きなトラブルもなく、また一旦高崎へ送られ高崎周辺で運転された試運転でも懸念されていた軸受のトラブルもなく（過去の復活事例ではここで軸受関係のトラブルが発生しています）あれよあれよと言う間に盛岡へ送られ極めて順調に試運転が行われているようです。
私はシゴナナやシロクニに比べてシゴハチは好きな形式ではなく、まして盛岡のオリジナルスタイルとは言えシールドビーム２灯では萌える要素にはなりません。更に後に続く客車ももともとは５０系とは言え気動車が連結され峠ではシゴハチと協調運転すると言う前代未聞の運転形態では”出撃する価値もなし！”と決め込んでいました。そんな折、釜石線の試運転がはじまると出撃した方から”結構良かった！”なんて話を話をしかも複数のルートから入り、場数をこなしてきた先輩諸氏の眼にも魅力的と言うのであればそれなりの魅力があるのだと察せられます。まだ積雪の時期と言うこともありミハーな私の事ですので一度は出撃してみようかと言う事で２月２７日と３月１日に釜石線へ出撃する事になりました。なお、一日おいての撮影となっていますので一旦帰宅した上で再度出撃したように誤解されてしまいますが、実際は２泊３日で中日の２月２８日は岩手開発鉄道で撮影していました。
出撃計画段階では疲労軽減のために往復共に新幹線を利用し現地ではレンタカーを利用するつもりでした。しかしもーたーまん様が３月１日のみ同行していただけ、帰路は一緒に帰って来てくれる事なので長距離運転も交互にお願い出来る事から（往路はこれから出撃となるのでよっぽどの長距離でない限りなんとなく運転出来てしまうのですが・・・）いざとなったらヨが出来て機動性に優れている二代目ＦＯＲＳＴＥＲで出撃することにしました。
現地でＣ５８２３９号機を片道２日間、計１往復を撮影しましたが釜石線の恵まれたロケーションから撮影地も豊富で、勾配もあり煙が期待出来さらに懸念してた客車代用のキハ１４１ももともと５０系客車だっただけに思った以上に違和感はなく、逆に遠くから見るとＣ５８がスハ４３を牽引しているように見え、私は現物を見てはいませんが最果て釧網線の現役蒸機を彷彿させる様で萌える物を感じました。また、営業運転開始となったら訪れる事になりそうです。
はじめて上有住を訪れたのは３０年前でした。その頃は洞泉から細い山道（県道１６７号）を登った記憶がありますが今は千人峠道路（国道２８３号）のおかげで意図も簡単にたどり着く事が出来ます。昔を知っているとまるでタイムマシーンでワープしたみたいです。 １４，０２，２７ 上有住 試９６２４レ １２：０１頃 Ｃａｎｏｎ ＥＯＳ７Ｄ
