![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/5f/5506b5625106803dbc991a23c98c8778.jpg)
飯山線のナノ座撮影のついでに訪れたのが長電2000系との出逢いでした。当時の塗装には面食らいましたが、そのスタイルはカッコいいの一言でした。 02,04,20 信濃竹原
明日(25日)を持って長野電鉄2000系の定期運用が終焉を迎えます。地方私鉄のリーダーとして君臨した長野電鉄が全盛期を迎え、その力を誇示するかの様に独自で製造した2000系が定期運用引退を迎える事は一私鉄会社にとどまらず、地方私鉄全体の時代の流れを感じずにはいられません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/7b/35d483b7218e48058099c27f1c1edb2a.jpg)
今から9年前に、この土地に何度も通うことになるとは、想像もつきませんでした。今回、定期運用から撤退するD編成の更新塗装時代の姿です。 02,04,20 信濃竹原
01年に2000系A編成がマルーン塗装になった事をレールマガジン名取編集長のブログ「編集長敬白」で知りました。その直後に名取編集長と雑談する機会があり、その長電2000系マルーン塗装の話しになりました。その際、鉄道車両の茶色塗装に異常に興奮する性癖(?…笑)を持つ私は゛マルーン塗装の2000系を明日にも撮りに行きたい!゛と力説すると名取編集長は冷静な話ぶりで゛来夏にリンゴ色(リンゴ特急色)が復活するから、それから撮りに行っても、遅くはないです!!きっとマルーンよりリンゴ色の方が魅力を感じると思いますヨ!゛とアドバイスしてくれました。
実は名取編集長は私の鉄道への趣向を実に良く見抜いている様です。かつて中国へ初めて蒸機撮影向かう数日前にも名取編集長にお逢いする機会があり、私が゛中国の現役蒸機がどんなものか、一度は見ておきたいから、最初で最後の中国蒸機撮影に行く!゛と話すと名取編集長は薄笑いをうかべながら゛あなたは一番、中国蒸機にハマりそうなパターンで、本当に一度限りになるでしょうか?楽しみです゛と言われた事があります。この時も正に名取編集長の描いた通りになり゛最初で最後゛のはずの中国蒸機撮影が気がつけば30回以上を数え、ピークには年間4回も訪中していた時期もあったくらいでした。
長電2000系も同じで、自分としてはマルーン塗装に萌えるはずが、いざ現車を見ると名取編集長の言う通りでリンゴ色に魅力を感じ、その後4年間、リンゴ特急を求めて善光寺詣でならぬ、長電詣でを重ねる事になりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/3a/d95b645b6d05a717d342564e101d4bc9.jpg)
リンゴ特急塗装となってはじめての撮影したカットです。塗装がまだピカピカですネ! 07,09,22 信濃竹原 2000系D編成
長電2000系最後の撮影は16日と思っていましたが、帰って来るとやはり未練が残り、21日~22日の休みを利用して長野へ向かってしまいました。この連休、当初は岩手開発鉄道→福島臨海鉄道の撮影を予定していましたが未練タラタラで長電2000系撮影に振り替えてしまいました。とくに21日の岩手開発鉄道は通常より運転本数の多い18往復運転日でしたので楽しみにしていたのですが、休みが近づくにつれて長電が気になってきてしまいました。
葬式鉄と言われ様と、名車の定期運用の最後となれば気になるところです。16日の天気が素晴らしかっただけに、それ以上の天候を望むのは難しく悩んだ末、今回が本当に最期となるはず。゛後悔するくらいなら線路際に立て゛と言う言葉もある事から(そんな言葉はないかもしれません?…笑)、自分の判断を信じて長電出撃を決意しました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/fd/e437cf03d06051199187415ec9fc3426.jpg)
撮り逃がしていた撮影地のひとつです。夏は草ボウボウで線路際に近づく事さえ出来ず、撮影どころではありません。そのため、冬限定の撮影地ですが南側に山が迫っているので2月に入らないと太陽の光が線路に届かない難易度が高い撮影地です。 11,02,21 長野電鉄桜沢-都住 3Aレ Canon EOS7D
21日は月曜なので20日中に出発すれば高速道路料金は1,000円で済みます。もともと「1,000円高速は日本の交通体系を崩壊する愚策」と思っていますが、これはあくまでも建前となってしまっています。やはり低賃金労働者の本音としては安いに越した事はないと思います。
月曜日の早朝なら深夜割引で相模湖から2,700円かかる高速道路料金が日曜日中に高速道路に入ってしまえば1,000円で済む事になり、時間の事より安さにひかれて相模湖インターを20日の22時過ぎに乗ってしまいました。
時間に余裕かあるため途中のPAで2回、2時間づつ仮眠をして、長野に向かいます。
21日の長野県の天気予報は晴にもかかわらず甲府から上諏方・松本と空には低い雲が広がり、何だか悪い予感がして来ました。長野盆地に入っても雲があり、朝の天気は期待出来そうにありません。
朝の天気は半ば諦めて小布施でうたた寝をしていると、停滞していた雲が、明るくなりだすと共に南に移動しだします。゛これはいけるかも!゛と思い、小布施の撮影地に向かいます。太陽は雲が去った山の稜線から出てきました。一度は諦めた天気ですので朝陽がより眩しく思えました。
まずは須坂からの2000系の1Bレを夜間瀬の鉄橋で撮影しましたが、黒姫の山バックとなり納得の一枚となりました。
その後は2000系定期運用最後の撮影となるはずなので、撮りこぼしの無いように、沿線の気になっていた撮影地を廻って来ましたが、有名撮影地ではない所を廻ったので、ご同業の方には逢う事はありませんでした。
22日も休みでしたので長野で残留しても良かったらのですが、21日中で気になっていた撮影地をおおかた撮り終えたと言う手応えを感じていましたので明日まで残留しても、今日のお復習になりかねないので、潔く引き上げる事にしました。
2000系定期運用最後の撮影は、一番通った信濃竹原―夜間瀬間でと決めました。ボディを大きく揺らしながら、かなり傾いた西陽に輝き走り去る2000系の姿を見送り、お別れをしました。
今から30年前、身延線芝川駅でクモハユニ44とお別れをしてから何形式のお気に入りの電車を見送った事でしょうか…次に長電を訪れる時は2000系はあくまでもイベント列車で普段着の姿(定期運用)ではないはずです。
長電2000系ほど普段着の姿が似合う電車はないなぁ!と思いながら、長野を後にしました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/77/7f92e15d84d0f584c5d09b2da16806db.jpg)
この撮影地も山が出れば素晴らしいだろうとは思っていましたが、廻り切れなかった撮影地です。長電沿線では珍しいロケーションです。 11,02,21 長野電鉄延徳-桜沢 4Aレ Canon EOS7D