一昨日、私の表現の授業参観に、ある有名進学高校生20名程と引率の先生がお見えになった。
進路選びの総合学習の一環で県内の国公立大に分散して参観しているようだ。
全員マスクをしていたが、高校で感染している新型インフルエンザ予防のためらしい。感染者の主流が高校生であるし、あいにく私の授業でも最近ひとりが新型インフルエンザで欠席した旨の診断書を提出したので、用心するにこしたことはないだろう。
表現の分野ではマスク着用は「拒否」を表すが、訪問先へのエチケットだろう致し方ない。
マスクのせいで暗い印象を与えたが、眼はキラキラ真剣な眼差しだった。「地元で就職するなら、その地方の大学に入学したほうが仲間が多くていいことがあるよ~。だから、受験して、ここの学生になってね」とお願いをしておいた。
参観者がいても、大学生はいつもと変わりなく自分を解放して表現してくれるから、ありがたい。
昔と比べて、最近は男女ともいい表現する学生が多く、毎回発見と感動があり、おかげで私はますます元気になれるエネルギーを貰っている。何物にも代えがたい幸せ者である。このような大学生気質だから、大学生と関わりのある方々特に同席してご指導してくださった大学教授はじめ、先生方や職員のみなさんはお元気でお若く感じる。
本日授業後には、ふたりの美術専攻の男子学生が質問してきた。美術に関して表現することと、この表現とはどんな接点があるか熱心に聞いてきた。
ご本人たちのお気に入りの作家はダリやマチスだというから論議は盛り上がった。おかげさまで私の脳細胞はダリの故郷スペインを駆け巡った。
その後、緊急にE表現のホームページ更新の件で担当してくださるMさん(大学生と高校生の母親)とミニ緊急会議をした。企画してきたことがたくさんあるので今度アップする用意のためだった。短時間で充実した話がまとまった。これで、次回の定例会はOKだ。
今日一日、大学教授と高校の先生と高校生と大学生それに、お仲間のMさんとの密着出会いがあったが、老若男女かかわらず、どなたも高いミッションと高いパッションがあれば交流がうまくいくんだねー。みなさんといいコミュニケーションができてそう感じた。
お陰さまで、いい気分で過ごせた私は、本日のご褒美に
「鮪のトロと赤身の刺身」を少しだけ購入して帰った。
スペイン産のマグロをいただきながら、
「どうしてトロのほうが高級なのかしら」
普通、脂ぎらぎら派は嫌がられて当たり前なのにトロ様は嫌われていないんだ。食べたとたん私のどこに栄養となって変身するんだろう。赤身は私のどこの身に付くのかなあ。もしかしたら太ももかな?不思議だな~。
ちなみにスペインの市場では鮪を部位に分けて売っていない。四角いキューブ1kgくらいにごろごろ並べてある。値段がどこも同じで極端に安い。
面白いことに、スペイン語で「トロは種牛」のことだし、じゃあ「牝牛はバカ」という単語。あ~~~牛肉が食べたくなってきた。
次回の自分自身へのご褒美は和牛に決めよう。
しかも神戸牛か、三田牛か、但馬牛か、飛騨牛にしよう。薄くてもいいからニンニクたっぷり炒めて、風味良くいただこう。
そうだスペイン語でニンニクはアホという単語だっけ。地中海に面したレストランで親しいスペイン人夫妻から御馳走になったパエリャを思い出したよ~。食べた~~い。
(・Una vaca .牝牛 ・Un toro 種牛 ・Ajo.にんにく)の単語を教えてもらった後、出てきた美味しそうなお肉の一品を眺めながら、
「トロでバカでアホは誰(ダリ)だ~」というジョークを楽しく飛ばした日々が懐かしい。
ラテン系はユーモアを大事にするねー。食卓でいつも笑顔だった。
そうか・・・。
そうなんだ。私が食べたトロは私の頭に行き渡るんだー。だって子どもからいつもお母さんは「トロいねー」って言われてきたもんね。もうすぐ孫からも言われそうトホホ。
「NO,B・A・B・Aだめじゃん!」って、平気で言うときあるからねー。
賢くなってきた証拠よね。
孫からは何と言われようとメチャ可愛いからねー。
関わってくれて話しかけてくれていることそのものが、嬉しいから可笑しいね。
「BABA嬉しいよ~。もっと、だめじゃんって言ってちょうだい」
って返しちゃうからね。
そういえばその時、地中海の帰りにイタリア寄りに位置するフィゲラスの「ダリ劇場美術館」に行ったよ。有名な画家ダリは絵に興味を持ち愛し、ダリの愛する奥さんガラへの熱愛の集約美術館を作ったんだもんね。ラテン系は愛も大事にするからねー。
本日の男子大学生、現場へいつか行くといいねー。世界は狭いよ~。がんばって!
仕事も会議も授業もうまくいく秘訣はやっぱり
「ユーモアと愛」かなあ。
どなた様にも、ユーモアと愛情を大事にし、表現力全開で接するようにがんばろーっと。
TTT