最近、医療連携の会でAYA世代の患者さんについて話し合う機会がありました。AYA世代とは15~39歳をさします。介護保険の対象外のため、社会支援が不十分になる可能性があり、私たちは特に情報交換など密にしていく患者さん方でもあります。私には、若い頃の忘れられない出来事があります。緩和ケア病棟に転院してきた、16歳の肉腫の患者さんでした。病棟の性質上、事前にご家族、がん治療医等から病気の深刻さや死の可 . . . 本文を読む
11月初め高野山は紅葉が進んでとても綺麗でした。紅葉が進んでとても暖かで20度はあったでしょうか。とても過ごしやすい晴天でした。その翌週には初雪。。今は0度の日もあるようです。生まれ生まれ生まれ生まれて生の始めに暗く、死に死に死に死んで死の終りに冥し西暦830年頃の空海の著書『秘蔵法鑰』の序論は、この言葉で結ばれています。輪廻転生。その始まりの生はどこにあったのかわからず、死の行方も奥が深くわから . . . 本文を読む
先週末は高野山。そして、1週間はバタバタ・・そんな中・・市民の皆さんに研究を知ってもらえるような面白い論文がないかなあと探していました。ん・・この研究者、どこかで見た名前・・偶々見たちょっと変わった論文でした。犬と猫、どっちが認知症予防によいか・・ええ。。どっち?!大学時代全学のダンス部で頑張る一方、レポートや過去問題欲しさに引き受けた医学部の準硬式野球部のマネージャー。その野球部の先輩の名前を、 . . . 本文を読む
心に残った言葉を書いてきましたが、今日は残念な言葉・・ある年会費をとっている家事援助サービス団体の方から、「私たちはご近所のお付き合いのような支援ですから、会の規則なんて、あってないようなものです」と言われました。年会費は少額だから小さな組織だから相互扶助だから規則はあってもないようなもの・・なのでしょうか。地域にとって光が当たらない隙間を埋めてくれるような貴重な団体です。でも、この先に発展的な期 . . . 本文を読む
会議の水曜日から土曜日16時まで、長い学会でした。途中、急遽のことで、大学まで往復した日もあり、とにかく忙しい日程でした。盛りだくさんの中、心に沁みこんだ言葉・・「感覚と感情を分ける」対話の中で人は往々にして、自分が期待していた回答が得られれば満足し、そうでない場合は、残念だし、怒りを覚えることもあるものです。しかしながら、怒りは人の感覚を鈍らせます。正しい情報を得る力をリテラシーと言います。一見 . . . 本文を読む
今週は日本癌治療学会学術集会が横浜でアジア腫瘍学会(AOS)の併設で始まります。海外からの参加者も少なくなく、久しぶりに活発な対面国際学会になりそうです。この国際学会の中でも、やはりがんとコロナの掛け合わせの演題が少なくなく、この3年間アジアの事情を学んできたいと思います。また、私が関係している委員会のセッションは社会とがん医療をつなぐセッションで、厚労省 . . . 本文を読む
何度も、何度も、頷き。本当にその通りだ・・と心に染み入った言葉がんを克服するとは、治癒することではない。死ぬまできちんと生きること。がんだけのことではないなあと思うのです。私自身、励まされた言葉です。(AKA23によるPixabayからの画像)疾病を抱えて治療を行っているときであっても、最終的な目標は、治癒ではなく、Well-being(心が満たされて生きている状況で、疾病や障害の有無で健康が決め . . . 本文を読む
思い通りに行かないとは・・・「思う通り」が、今あるべき道から少し離れているということかも。変えられることならば、改善できる幅がある、修正できる余裕がある、道の先(未来)があるということでしょう。一方で、変えられないこともあるわけで、その時は、手放したり、しょうがないと思うことも必要かもしれません。変わらないことがあれば、自分の「思い」を変えてみる勇気も大切なのかも・・JoeによるPixabayから . . . 本文を読む
先週書いたNHKのあさイチ。それ以降、NHKには距離を置いていました。今年の4月、病院総務課からTVの出演依頼が来ていると連絡がありました。NHKのきょうの健康でした。簡単な内容について添付されていました。3回シリーズで、第1回胃瘻、第2回気管切開、第3回緩和ケアというのです。スケジュールはよく覚えていないのですが、原稿作成開始から2か月より短い放送予定だったように思います。ありえない・・正式な回 . . . 本文を読む
2014年3月末にNHKのあさイチでの出来事を記事にしていました。がん治療と緩和ケアの関係性を仮想症例から考えてみるhttps://blog.goo.ne.jp/e3693/e/a730e817623d80acb88bf7f7f58c76f6#comment-listこの2014年3月のあさイチ。突然、NHKから連絡がありました。在宅医療の取材をしたけれど、専門家の監修を受けるべきという社内の意見 . . . 本文を読む
1997年、もう26年も前のことです。英国の故シシリー・ソンダース先生が来日されました。ホスピスの創始者である先生が、そのイメージをどのように作り、世界へ発信していったのか・・・当時、私が勤務していた国立がん(研究)センター東病院の緩和ケア病棟(ホスピス)に訪問してくださり、デイ・ルームで講話して下さいました。先生は、元々看護師でした。腰を痛め、MSW(医療ソーシャルワーカー)となった彼女が、悪性 . . . 本文を読む
誕生日に、今日はとても可愛いお客様が来てくれました。息子の友人のご家族。近くに住んでいらっしゃったのですが、お子さんがお二人生まれたことで郊外にお引越しされるとか。息子が大学生だったときにNPOで国際協力活動をしていた仲間で、卒業、就職、結婚、子どもが生まれて、かれこれ10年以上のお付き合い。ありがたいことです。これから先・・何を手放していくか・・それまでに、何を仕上げなければいけないのか・・その . . . 本文を読む
男性 「何か食べに行こうか?」女性 「何でもいいけど・・」男性 「じゃあ、中華は?」女性 「ええ・・?・・・中華?」男性 「じゃあ、とんかつ」女性 「もっとさあ・・夏だから、さっぱりしたものとか」男性 「じゃあ・・寿司は?」女性 「軽い方がいい・・。蕎麦とか・・」男性 「(最初から蕎麦って言えばいいのに) ・・・・蕎麦にしよう・・」意思決定におけるジェンダーの差は一般的にも特徴があるといわれ . . . 本文を読む
これは、2008年の記事に、2014年頃、加筆したものに今回、加筆したものになります。ですから、以前いただいたコメントはそのまま残っています。今から25年以上前のことです。ある患者さんは放射線治療のため、都内の大学病院に入院されていました。緩和ケアの立場で治療中から私はサポートに入っていました。(今でこそ、早期からの緩和ケアと社会の中でも言われるようになりましたが、その当時から、私は、その大学病院 . . . 本文を読む
病気がちになっていくと、今まではやり過ごしていた心配事が次々気になってくることがあります。それは自然なことではありますが・・あれもこれもやらなければ。でも、やれない自分がいて、その葛藤に押しつぶされそうになるとしたら、それは何かを変えなければいけないサインです。 やらなければいけないこと・・ やりたいこと・・ 役割を果たしたい・・ 自分らしさをまっとうしたい・・色々な望みが重荷に変わってしまってい . . . 本文を読む