母に次いで数年前に父が他界。
その時、姉にすべてを相続してもらう代わりに、様々なことを整理してもらう約束で、相続放棄をしていました。
子の放棄はそう難しくなく、手続きは自分でできました。
その姉が近年他界。
父の相続放棄後に姉の相続する気持ちにはなれませんでした。
姉妹の放棄は、父子より準備しなければいけない戸籍が沢山あり、最初弁護士に相談したところ、10万円と言われました。
同じ条件で司法書士に相談したところ、3万円。
で・・、司法書士さんにお願いすることにしました。
(余談ですが・・
もちろん、司法書士さんは事務的にな申請で、交渉事や調査など弁護士さんでなければできないことはあります。今回は、事務的なところまでだったため、司法書士さんにお願いしたということです。)
(写真は、Harry StraussによるPixabayからの画像 )
生まれ育った土地には築70年以上の木造の空家が残っていました。
姉の相続人は私だけだったため、相続を放棄しても空家の管理義務は残っており、万一倒壊などすれば私に責任があります。
そのため、相続財産管理人の申し立てを家庭裁判所にすることにしました。
これを、先ほどとは別の弁護士に依頼したところ、申し立てのみで100万円だと言われました。
驚きでした・・・
言い値価格のような印象でした・・
こうなったら・・
まずは、自分で出来るところまで、やってみることにしました。
よく読むと、必要な戸籍謄本は、なんと、相続放棄の時に必要だった謄本などとほぼ同じ。
幸い、放棄した時に依頼した司法書士さんにお願いをして、そろえた謄本の控えを貰っていました。
それに従って、原本の請求のために必要な書類を市区町村に送り、定額小為替なども郵便局で揃え、郵送してみました。
どの市区町村の窓口の方も、丁寧に教えてくださいました。
また、郵便局の方も小為替の揃え方に助言をくださいました。
一度に複数の市区町村に送ってみましたが、どこからもすぐに連絡がありました。利用理由を詳細確認させて欲しいというところもある一方で、即郵送頂いたところもありました。追加の請求が必要だった場合の小為替の組み合わせ方なども調整していただけました。
そんな、こんなで、必要な戸籍は2週間以内にそろいました。
さらに、裁判所に提出する申立書類を例を参考に作成しました。
よくわからなかった点があったので、管轄の東京家庭裁判所に電話をしましたが、そこでも大変丁寧に教えていただけました。
すべての書類がそろって提出したのが、取り組み始めて3週間ほど経過した時でした。
そして、無事審判がおり、家庭裁判所から相続財産管理人が選定されたと連絡を受けたのが、提出後2か月経過したころでした。
ネットなどに問題なく審判がおりるのが2か月程度と記載されていましたので、ほぼ、順当に進んだことがわかりました。
結局・・
戸籍を取り寄せるための小為替代と郵送料、裁判所への収入印紙800円、連絡用郵便切手、官報公告料4230円と郵送料で完了しました。
何よりも、相続放棄した時の戸籍関係の書類情報を得ていたことが大きく、自分で完結できた理由でした。
ここまでの手続きで、弁護士さんに依頼すると100万円・・
弁護士費用は、個々の弁護士が基準を決めてよいことになっているそうです。
日弁連の報酬ガイドや目安がHPにはアップされていますが・・
医療業界では、診療報酬が2年に1回審議会で決まるだけあって、どうも、こうした自由価格には不慣れです。
その後・・・
もちろん事前の予納金はありましたが、その後の状況によって返還される可能性があり見通しについて裁判所はある程度教えてくれました。
選任の相続財産管理人の弁護士さんは、色々丁寧に対処してくださっています。
おかげで、空家のことも倒壊などで責任を負うことは無くなりました。
医療は亡くなるところまで。
でも、亡くなった後、これほど大変なのか・・と実感しています。
(きっと、放棄以上に、相続するともっと別の大変があると思います)
一方、行政や関係各所の方々がとても丁寧で親切なことに、心から救われた思いでした。
私も、父が亡くなった時の相続手続きは自力でやったのですが、その時は、「必要なのは時間と根性だな」と思いました。
なので、先生のように忙しい方が、自力で、しかも、普通の相続手続きよりもさらに手間がかかるものをご自分でされるのは、スゴイなと思います。
でも、確かに、自分でやった場合と専門家に依頼した場合の費用に性あり過ぎますね。
応援コメント、本当にありがとうございます。
私の場合、弁護士に、説明したり、理解してもらったりすることに疲弊してしまったのが最初でした。
相続のお手続きをご自分でなさったのもすごいです。
何事も社会の建付けは複雑ですね。。。
aruga
もう一つ、これは役所などへ相談に行く時についてのアドバイスですが、事前に、相談すべきことの要点を、レポート用紙か何かに箇条書きの形で書いておきましょう。長々と要領の得ない説明では相手もまともに聞いてくれません。
しかし昨年叔母が亡くなった時は、歳のせいか、その気力がなくなり、苦労しました。それでもかなりのことは自分でしました。
やはり弁護士よりも司法書士、税理士等のほうがかなり安く、かつ専門的で要領がいいと感じました。
私の場合、役所の手続きは早くて半日で終わりましたが、金融関係が時間がかかるようです。
生きるのもなくなるのも、人間って大変、と思いました。
相続関係は、家族内などで紛争がない事が一番ですが、それらも故人が残して逝ったものなのでしょう。
先生の記事、今後のためにも大変役に立ちました。
ありがとうございます
コメント、とても、有益な情報をありがとうございました。
大切なことですね。
aruga
義理のお母様、とても心強かったことでしょう。
素晴らしいですね、登記をこなされたなんて!
確かに、こうしたことは時間をエネルギーがなければできませんね。
社会の様々な職種には、それぞれの役割があるものだなあと感じながら拝読いたしました。
コメント、ありがとうございました。
aruga
コメント、沁みます。
お父様、そうでしたね。
お手続きが比較的短くおわったのも、お父様や先代の方々がそれまできちんとなさっていたからなのでしょうし、pinkymermaid26さんの要領も得たものだったからなのでしょう。
すごいなあ。
生きるのも亡くなるのも大変・・確かに。
そして、残るのも・・
>相続関係は、家族内などで紛争がない事が一番ですが、それらも故人が残して逝ったものなのでしょう。
まさに、言い当てて妙です!
aruga
主人の時は、我が家に子供がおらず、親より先に主人が亡くなったので、それはそれは、大変でした。心中、お察し申し上げます。
そうだったのですね。
大変なことでした。
確かに、両親より先にお亡くなりになった時はどうなるのだろうと改めて感じました。
色々なことを乗り越えて今がおありなのですね。
気付かせてくださり、ありがとうございました。
aruga