緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

バリ島でサーフィン:発疹チフスに注意

2008年04月18日 | 医療

ゴールデンウィーク、バリ島旅行を予定されている方もいるのではないでしょうか。

私の病院では、
月一回中間管理職以上全員の会議があります。
色々な報告がされるのですが
感染症関連で
バリ島でサーフィンをし帰国した渡航者で
発疹チフスを発症した患者の報告がありました。

ニュースにもなっていました。

バリ旅行の2人、リケッチア発症(産経新聞) - goo ニュース
厚生労働省は10日、インドネシア・バリ島から帰国した旅行者の男性2人が3月中旬以降、相次いで発疹(はっしん)熱「リケッチア」を発症したと発表した。国内での発症例は平成15年以来という。厚労省は東南アジアへの海外渡航者に注意喚起を行った。同省によると、リケッチアはねずみやノミなど介して感染。頭痛や発熱の後、発疹が出るという。 発症者はいずれも23歳で、それぞれサーフィンをするためバリ島に滞在し、3月10、28日に帰国。その後、ともに高熱や頭痛などを訴えて受診した。2人は抗菌薬を投与されるなどして、現在は回復しているという。 厚労省は「滞在中や帰国後、発熱や頭痛に発疹を伴った場合は、早期に受診してほしい」と呼び掛けている。

シラミに刺されて感染します。
潜伏期間は14日間。
急な悪寒、40℃位の発熱をみとめます。
4~5日で発疹がでますが、
首、顔、手掌、足裏には
少ないことが多いのが特徴でもあります。
テトラサイクリン系などの抗生剤が効きます。

今までは、エチオピアでの発症報告が9割くらいだったようで
今回のバリは注意を呼びかけています。
バリにいらっしゃる方は気をつけてくださいね。
ちなみに、バリには日本語対応の病院
沢山あります。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
週刊バリ島マガジン (週刊バリ島マガジン)
2009-05-07 10:39:30
バリ島の今をリアルタイムでお伝えします
返信する
バリ島なんでも質問箱 (バリ島なんでも質問箱)
2009-05-18 15:55:45
何でも答えます。
返信する

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