最近いただいた質問から・・
以前、経口オピオイドを導入
嘔気が出現した後から制吐剤を開始。
結果、嘔気がおさまらず、一旦オピオイドを中止。
しばらくNSAIDsで経過を見ていたけれど疼痛強くなって
オピオイドの再導入が必要になった。
嘔気を出さないで再導入するにはどうすればよいか。
まず、最初のオピオイドを導入した時に
嘔気を増強する背景がなかったか病態評価をします。
例えば、軽度上昇している高カルシウム血症、高アンモニア血症。
最近、抗がん剤投与や放射線治療を受けていなかったか。
一番経験することが多いのは便秘。
嘔気が出るか出ないか程度の便秘があると
オピオイドの開始で腸ぜん動が弱まり、
胃のぜん動も低下することがあるため、
嘔気となり、やめると落ち着くということもあります。
可能性があれば、まずこれらに対処します。
こうした可能性がなければ、
再導入するときに
制吐剤を先に内服して頂き、
オピオイドを開始します。
以前、嘔気を経験した最初のオピオイドは患者さんにとって
心地よいものでないかもしれません。
そうした時は、他のオピオイドで再導入することを考えます。
他の経口オピオイド、または、嘔気が続いていれば
貼付剤で導入することも検討します。
フェンタニルは、モルヒネやオキシコドンに比較すると
薬剤としても、投与経路(貼付剤vs経口)としても
消化器症状は軽いと思います。
ただし、このときも、制吐剤を先行させた方が
嘔気を出現させないためにも
よいと思われます。
制吐剤は、D2受容体遮断薬を用いますが
めまいを伴う嘔気の場合は、
抗ヒスタミン薬(車の酔い止め等)が
よく効くこともあります。
最初の導入の時の嘔気によっては、
D2と抗ヒ剤の2剤を併用し
D2は早めに中止します。
もっと、具体的でないとわかり辛いですね・・・・
以前、経口オピオイドを導入
嘔気が出現した後から制吐剤を開始。
結果、嘔気がおさまらず、一旦オピオイドを中止。
しばらくNSAIDsで経過を見ていたけれど疼痛強くなって
オピオイドの再導入が必要になった。
嘔気を出さないで再導入するにはどうすればよいか。
まず、最初のオピオイドを導入した時に
嘔気を増強する背景がなかったか病態評価をします。
例えば、軽度上昇している高カルシウム血症、高アンモニア血症。
最近、抗がん剤投与や放射線治療を受けていなかったか。
一番経験することが多いのは便秘。
嘔気が出るか出ないか程度の便秘があると
オピオイドの開始で腸ぜん動が弱まり、
胃のぜん動も低下することがあるため、
嘔気となり、やめると落ち着くということもあります。
可能性があれば、まずこれらに対処します。
こうした可能性がなければ、
再導入するときに
制吐剤を先に内服して頂き、
オピオイドを開始します。
以前、嘔気を経験した最初のオピオイドは患者さんにとって
心地よいものでないかもしれません。
そうした時は、他のオピオイドで再導入することを考えます。
他の経口オピオイド、または、嘔気が続いていれば
貼付剤で導入することも検討します。
フェンタニルは、モルヒネやオキシコドンに比較すると
薬剤としても、投与経路(貼付剤vs経口)としても
消化器症状は軽いと思います。
ただし、このときも、制吐剤を先行させた方が
嘔気を出現させないためにも
よいと思われます。
制吐剤は、D2受容体遮断薬を用いますが
めまいを伴う嘔気の場合は、
抗ヒスタミン薬(車の酔い止め等)が
よく効くこともあります。
最初の導入の時の嘔気によっては、
D2と抗ヒ剤の2剤を併用し
D2は早めに中止します。
もっと、具体的でないとわかり辛いですね・・・・
オピオイドの導入時の嘔気は、CTZの奥のD2といわれているので、BBBを超えないナウゼリンは期待できないと思います。そういう意味から、D2に作用する薬剤が選択されるのですが、オピオイドの嘔気にもう一つ前庭系から嘔吐中枢に作用する経路があります。これには、抗ヒスタミン(H)剤が適応になります。同じメジャーと呼ばれるD2受容体遮断効果があるものの中には、D2だけではなく、他の受容体に広く作用するものも多く、そういう意味ではジプレキサあたりは、D2にもHにも作用するわけで、1剤で両方がコントロールされるわけです。でも、薬価が高いことや血糖値チェックが必要なことなどネックです。
私は基本的には、ノバミン前投与。その後も引きずるときはトラベルミン追加ですが、あまり必要だったことはありませんでした。
ウィンタミンもD2,H等結構多受容体に広く効果がありますよ。ということは、きっとノバミン+トラベルミンでコントロールできたと予想されます。
オピオイド開始直後に嘔気・嘔吐、となるとついついオピオイド「だけ」が原因と決めてしまいがちでした。他の原因がないか、ということもちゃんとアセスメントしないとだめですね。
体を動かしたとたんに起きる嘔気・嘔吐にはけっこうトラベルミンが効く気がします。でも脳転移があったり内耳性めまいがあったり、オピオイド以外が原因のケースしか経験ないですが。
>ノバミン前投与と短期使用が理想的
おお・・そうきましたか!! てっきり違う非定型をお勧めになると思っておりました~
ちょっと、共鳴したような感じです。
ねこ姫さん
そうなんです。嘔気・嘔吐はとにもかくにも、病態評価です!
トラベルミン、オピオイドの嘔気にも結構隠れていたんだなあ~って思うほど効果を実感することがありますよ~
記事に賛成って言ってくださると、心があったかになります
嘔気・嘔吐と聞くと、まず、腹部単純X-Pを立位・臥位でとってみます。この時点でほぼ9割がた便秘です。
厳しくみても便秘ではないということなら、前立腺ならステロイドを。治療にもなります。
その他でしたら、今日アップした次の記事をご参照ください。
あと、物理的なら、一度胃管をいれて、たまっているものを全部抜いてしまうことを患者さんから同意が頂ければチャレンジすることもあります・・
受容体への結合がバランスよく。ジプレキサほど、高くないし、錠剤も普通の大きさだし、自分的には、ノバミン+トラベルミン的な感じかな。アタP的な感じもあるのかな。主治医からいわれたことは、あんま変わんなかったよと。
薬剤師的には、じゃあ違う薬を提案ということも難しく、すごすごと。。。
がんばります。