緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

お気に召すまま

2007年11月26日 | 家族

春過ぎ、英語劇やるからって長男。
高3の英語の授業の選択コースに、ドラマがあり
担当のバーグマン先生から
本気でやります、秋に発表会。
入試との兼ね合いでよく考えるように
と言われたとか・・

夏ごろ、何をやるのか尋ねたら

「お気に召すままの、ロザリンド。
 シェークスピア。」

ロ・・ロザリンドぉ~

お気に召すままは、シェークスピアのコメディです。
当時、女優はおらず、男性だけで女性役をこなしていました。
お気に召すままが世に出た頃
イギリスの劇団には
スレンダーで背が高い女性役男優と
ちょっと小柄な女性役男優の2人の
女形が活躍していました。
ロザリンドはそのスレンダーな方の当たり役でした。
男性が女性を演じ、さらにお気に召すままの劇の中では
ロザリンドは男性のフリをします。

つまり、男→女→男。

それだけでも難しいのですが
Mrビーンなどのムーブメントでコメディを演じる現代と異なり
言葉で、笑いやウイットネスをとるシェークスピアは
文語体の古典英語では、殆ど通じません。

いや~何ともチャレンジです。
指導してくださる先生は
私達が3年ほど住んでいたミシガン大学の
ドラマコースの学位をもっている様でした。
全米の中でも、ここのドラマコースは有名でした。
日本にいらっしゃって随分になり日本語も上手です。

発表会の連絡はあったのですが、
恥ずかしいから来ないで・・と言われていました。
が・・
こっそり、観に行ってきました。

ドラマ発声ではないのですが
予想を越えて上手いものでした。
内容もまあ追えるものになっていました。

ロザリンド以外にも
マクベスにチョイ役(という割には長セリもあります)で
登場していました。

高3の秋。
受験前のこの時期
ドラマをやっているなんて
しかも、古典英語をやっているなんて・・
やっぱり、この学校好きだなあって思いました。
紅葉した木の下を歩きながら
高校生の保護者としてここの秋を歩くことは
もう、無いんだなあと思いました。
次男は違う学校なものですから・・

6年間、一度も授業参観がない学校でした。
授業は、子供達とのものであり
それを、保護者に見せるのは違うと主張していた学校。
授業は、とても見たかったのですが
主張があることが好きでした。


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2 コメント

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素敵な学校ですね (PANDAの妻)
2007-11-27 00:22:59
上の坊っちゃんの学校、とても素敵です。学校の、大人な主張と方針、そして本当の意味でのゆとり。

現在1歳7ヶ月の娘にも、毎日が楽しく笑顔で通う事が出来、骨太で教育をどーんとお任せ出来るような教育機関を探したいです。
返信する
そうなんです! (aruga)
2007-11-28 00:00:47
学校は本当に大切な場所だと思いました。1歳7ヶ月なんですね。楽しみですね!!!
返信する

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