先週、当院セミナーで学んだことを備忘録としてここに残したいと思います。
講師の先生方、本当にありがとうございました。
沢山院内外の医療者がWebで参加して下さり、とてもよい学びでした。
沢山院内外の医療者がWebで参加して下さり、とてもよい学びでした。
以下は、講演の順不同の私の備忘録メモです。
(書き取りの誤りの可能性を含めてのメモです)
明智先生のレクチャーは、
AYA世代の死因の第一位は自殺(死因第一位の年代はAYAのみ
それ以降はほぼがんが第一位
(書き取りの誤りの可能性を含めてのメモです)
明智先生のレクチャーは、
AYA世代の死因の第一位は自殺(死因第一位の年代はAYAのみ
それ以降はほぼがんが第一位
つまり
AYA世代で
AYA世代で
がんを経験するということは
最も精神的に困難な時期に
最も身体的に困難な病気を
同時に経験するということ
こう書かれたスライド始まりました。
AYA世代とは15歳から39歳までを言います。
介護保険
基本65歳からですが、進行がんであれば40歳以上でサポートを受けられます。
心身ともに大変なAYA世代。
なのに、
小児等の支援は終了。
40歳まで社会資源の対象とならない空白の年代でもあります。
社会支援が手薄なAYA世代です。
なのに、
小児等の支援は終了。
40歳まで社会資源の対象とならない空白の年代でもあります。
社会支援が手薄なAYA世代です。
質問がありました。
尋ねても、スクリーニングしても、問題ないっす、大丈夫、別に・・そんな風に、心の困りを出してくれてないAYA世代。
どのようにアプローチすればよいのでしょう?
「大丈夫」「別に」と言われても、
AYA世代にはそれは普通のこと。
いつでも相談できるよとメッセージを送りながら、関心を持ち続ける。
問題が大きなものに見えても、小さくくだく。
大きなものを全部解決するのは大変なこと。
大きなものを全部解決するのは大変なこと。
でも、小さなところを、ちょっとでも砕けば、少し楽になる。
医療者向けです
24歳未満のがん患者のうつには薬物治療は副作用ばかりが強く出てしまい、適応にならない。
まず、心理社会的支援を多職種で行う。
(ASCO update, JCO 2023)
(注:がん患者さんのうつに限定したことで、通常のうつとは異なります)
鬱的ながん患者さんの場合、薬剤の効果が期待できないことが多いそうです。
鬱的ながん患者さんの場合、薬剤の効果が期待できないことが多いそうです。
何よりも心理社会的なサポート体制を作ることが大切。
チームで、皆で支える。
米国の報告では、治療1年以内のうつの発症率は肺がん、ホジキンリンパ腫が高いが、それらを含めて大半のがんは年を重ねるごとに低下していく。しかし、一部の癌腫ではむしろ上昇するものがあり、それぞれの特性を知って支援に活かす。(Nat.Med 2022)
勉強になります。
勉強になります。
AYAはアイデンティティの確立の時期。
そこでの喪失は、手術で体の一部を失うだけではない。
確かに。
確かに。
仕事、学校、受験・・
色々なことががんに罹患したことでで一旦停止してまいます。
色々なことががんに罹患したことでで一旦停止してまいます。
そのことで、生きがいの形を変えざる負えないことも。
痛みも精神的苦痛もAYA世代は他の世代に比較して約倍多く感じている。(国がんデータ 2018年)
日本人のデータは身近な状況をよく反映させています。
こんなAYA世代の特徴。
では、どうしていくのか・・
最後に解説がありました。
問題解決のための5つのステップ
最後に解説がありました。
問題解決のための5つのステップ
認知行動療法の基本だそうです。
1.問題を明らかにする
2.達成可能な目標を一緒に設定する(SMARTを念頭に)
3.解決方法をブレインストーミング等で列挙していく
4.解決方法を選択
5.4を実行
結果を検討
達成可能な目標設定は、
SMARTで話し合っていきます。
Specific :具体的なもの
Specific :具体的なもの
Measurable :測定できるもの
Achievable :現実的、達成可能なもの
Result-based :目指しているものに関連したこと
Time-oriented:一定期間で達成できそうなもの
若い患者さん・・
本当につらい時期を何とか乗り越え、やり過ごしていこうとしています。
医療者もしっかりスキルアップしていかなければ・・です・・
本当につらい時期を何とか乗り越え、やり過ごしていこうとしています。
医療者もしっかりスキルアップしていかなければ・・です・・
こちらの講演会、是非とも参加したかったです。
AYA世代の方は理解力がある分私たち薬剤師も一歩ひいて、あまり深入りしないように線引きしてしまう事もあります。今回先生のまとめて下さったのを参考に改めて関わり方を工夫していかねばと。ありがとうございました。
これらの支援の情報は、実は薬剤師さんのところに集まりやすいのだそうです。
服薬指導をされるでしょ?
その時、薬を飲むタイミングの確認などを契機に、学校生活や仕事で抱えている心配事が明らかになって、そこから支援が開始されるなど、薬剤師さんの存在は大きいようです。
服薬指導から支援につながる・・
是非、お力を貸してください!