緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

ペニーブローンは、英国ならではの施設

2016年10月02日 | 教育

(写真は、ペニーブローンキャンサーケアからの眺め)

10月1日のアクセスが普段の土曜日に比較して多く、

どうしたのかな・・と思って調べたところ、

検索語として、

ペニーブローンキャンサーケア

が50以上で、その記事へのアクセスがとても多くなっていました。




ああ・・NHKか・・

その放送の3日前の水曜日、
緩和医療学会から、
NHKから週刊ニュース深読みで、
早期からの緩和ケアに関する
メンタルケアの文献などを紹介してほしいと
来ているが、水曜の夜までを希望している
とのメールがありました。

診療が終わって、PCを開けて・・・
そんなメールをみて、
ふう・・とため息。

文献ならご自分たちで調べてほしい・・・
しかも、今日中・・・



とりあえず、代表的なもの

(といっても
メンタルケアのみの早期からの緩和ケア・・
そもそも、心身表裏一体なのに、
心だけとか体だけとか・・・ぶつぶつ)

の全文を読むことができるURLを送りました。

でも、こんな学術論文どう使うのだろう・・って
思っていました。



で、土曜日番組。

ペニーブローンキャンサーケアが
海外事例として
取り上げられていたようです。

もちろん、文献からのものではありません。
論文は、使いようがなかったのでしょう。




2008年に見学に行ったときに
少しだけ記事を書いていました。

それで検索語としてアクセスが多かったのでしょう。

自分をリセットするための
施設で、チャールズ皇太子がパトロンで、
寄付も、英国王室のバックアップがあって、
成り立っているようなところです。

早期から患者さんを支援する緩和ケアの取り組みとして
TVを見た方は違和感はなかったのでしょうか。

もちろん、こういう施設は
あればよいと感じる方は多いとは思いますが、
日本の中で流行らないのには、
やっぱり、何かコンセプトが違うような感じがします。

瞑想、よい油、よい水・・
そこが大切なのでしょうか・・・



ただ、集う場があるのは素敵なことです。
そこから見た景色はとても美しく、
非日常的なゆっくりとした空気が流れていたことも
素晴らしいことではありましたが。

写真だけ再掲してみました。

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