緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

生き方レッスン

2012年06月25日 | 教育

何人の方の人生に関わらせていただいたのだろう・・



先週末、日本緩和医療学会学術大会が開催されました。
今回は、専門医フォーラムの企画等が中心で
最後に、がんプロのセッションに出て、帰宅してきました。

暗闇の日本列島は、以前とそう変わらず、
道路や家々の光に照らされ、
クリスマスツリーのようにほのかな金色でした。

ぼっと眺めながら、
色々な患者さんとのことを思い浮かべていました。





がん患者さんが教えてくれた3つのヒント
~生き方レッスン~


渋谷区 くみん公開講座 家庭の医学
このシリーズが6月18日から始まりました。
多くは、疾患のことです。
http://www.city.shibuya.tokyo.jp/news/oshirase/kateinoigaku.html


せっかくの渋谷区ですので、
学生さんに来てほしいなあと思い、
疾病というより、
”生きる”ということをテーマにして、
疾病を抱えながら生きること
そんな人を支えること
このような話を組み立ててみたいと思っています。

ちょっとチャレンジなのですが・・

基本的には渋谷区の方のためのセミナーですが、
席に余裕があれば、
参加していただけるのではないかしら・・と思っています。

日時:2012年6月28日(木) 15時~16時30分  受付 14時30分~
場所:ケアコミュニティ・美竹の丘(渋谷区渋谷 1-18-9) 多目的ホール
参加費:無料         
対象:渋谷区区内在住・在勤・在学の方
申し込み:電話  03-3463-2412 直通 (渋谷区保健所 健康推進係)



患者さんたちが教えてくれたことを
私の中の宝物にしないで
今を生きる人に伝えることができれば、
患者さんのいのちが生き続くような・・
そんな感覚になります。

言葉では言い尽くせないことばかりですが、
伝えられるといいなあって思っています。

コメント (10)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« DNAR | トップ | Clinical Practice Guideline... »
最新の画像もっと見る

10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
くまごろうさん (aruga)
2012-06-29 15:17:36
まあ・・ありがとうございます!
そんな、日野原先生のご著書と並びお書きくださり、本当に光栄です。
生き方の上手な方法は、私自身見つからないままですが、日々練習であれば、一緒に考えることはできるかなって思います。
心に響いたとお書きくださり、とても励まされました。

今日は開校記念日で休日。
こんな時間にブログの返信ができるのも、また、ちょっとリフレッシュでありがたいです。
返信する
ALLさん (aruga)
2012-06-29 15:10:27
学会でお目にかかるのは、至難の業ですよね。6000名の参加者だったようですから。
私もハプニングがあり、苦笑・・でした。

>私の宝物をあなた方に教えるわ!

これをさらに、「私の宝物をあなた方に見てもらいたい!」というメッセージに変えると、さらに、自然かなって思いました~
返信する
KAYAUさん (aruga)
2012-06-29 15:04:39
ご友人の方が死に直面されているのでしょうか。それまでのつながりが、今のご友人とKAYAUさんをつないてくれているのですね。大切なことを、ここに寄せてくださったこと、心から感謝しています。
返信する
緩和医療勉強中の麻酔科医さん (aruga)
2012-06-29 15:00:21
コメントくださり、本当にありがとうございます。学会、お疲れ様でした。

ペインクリニックから緩和医療へのアプローチなのですね。緩和ケアチームのスタッフもとても助かっていることでしょう。
がん対策基本計画などが先行し、中身の充実が追い付かない現状もあります。緩和医療の推進や啓蒙に、是非、お力を貸してくださいますように。
返信する
みえママさん (aruga)
2012-06-29 14:56:26
学会、お疲れ様でした。
駅の裏とは、新神戸ですか?!滝や森林浴・・そんなブレークポイントがあったなんて!!

素敵な情報ありがとうございました。
みえママさんに頂く、季節のメールにいつも、心が解きほぐされています。感謝です!
返信する
レッスン (くまごろう)
2012-06-29 00:31:33
今日の講演、仕事をサボってでも行きたかったのですが、結局行けませんでした。
日野原先生が出版された「生き方上手」の本の名前をお借りすると、今日の講演は、「生き方上手 有賀先生バージョン」と言えるような講演だったのではないかなあと勝手に想像してしまいました。
「レッスン」という言葉が、妙に心に響きました。
返信する
私の中の宝物 (ALL)
2012-06-28 22:45:50
学会、お疲れ様でした。
先生が、教育の面で大変なご活躍をなさっていることを抄録だけ見ましても伝わってきました。
自分の欲求を優先してしまい、先生にご挨拶出来なかったことを今更ながら悔いております。

「私の中の宝物」という言葉にしばらく釘付けになりました。
未熟な経験ながら、私の中にも宝物が沢山あります。
私が闘病する上でも、それらはまた違った光を放ち、私の力になりました。
そうですよね、私だけの宝物にしては本当にもったいないくらいの素晴らしい生き抜いた姿、自分をつくってくれている大切な要素、要素にだけしていていいのかな…と感じました。
と言いましても、私が表現できる場はそうそうありませんが(笑)

最近、ある患者会の活動で、小学生にちょっとだけ病気のことを伝える機会を得ました。
難しさを実感し、しばらく落ち込みました。
「私の宝物をあなた方に教えるわ!」
そんな気持ちで臨むのも、もしかしたら伝わりやすいかもしれない…と思いました。
また先生に救われました。
ありがとうございます!
返信する
生きるということ (KAYAU)
2012-06-28 09:53:10
先生がご覧になっていらした、いろいろな方の「人生の最終章」について、このブログで語ってくださるようなことが、今、医学の道に進もうとするお若い方々の心に届きますように。


毎日、お疲れ様です。


今、永く患っていた友人がとうとう意識が無くなりました。
彼女はクリスマスイブに奇跡的に意識が回復しましたが、体は満身創痍で毎日が大変でした。
その中でも、笑顔やユーモアを忘れずに明るくブログを書いてくれていました。
娘のことも気にかけてくれた彼女のことを、今はただ、娘と二人で祈るのみの毎日です。
返信する
はじめまして (緩和医療勉強中の麻酔科医)
2012-06-27 14:36:07
いつもブログを拝見して、勉強させて頂いています。10年以上ペインクリニック業務に従事して、はじめて緩和医療学会へ参加いたしました。先生のお話など拝聴できればと思ったのですが、名古屋からの日帰りで時間がありませんでした。出来る限りポスター発表をみて回ったのですが、みなさんチーム医療として、思考錯誤頑張っていらっしゃるのですね。私一人でペイン外来をしているですが、この春からは病院の緩和ケアチームの方々と一緒に癌性疼痛のコントロールをすることになり、肩の荷が降りたような、逆に責任が増したような充実した感覚を味わいました。これからも先生のような幅広い見識をもつ医者を目指して、頑張らなくてはとあらためて思いました。
返信する
生き方 (みえママ)
2012-06-26 05:53:50
生き方…私も患者さんたちから教えてもらうことがたくさんあります。そのつど自分の未熟さを思い知らされ…日々勉強。先生のブログ、勉強になります。

緩和医療学会、お疲れ様でした。ほんの少しですが、先生と会えてうれしかったです。
私は、新幹線で帰りましたが、駅のうらに、布引きの滝、徒歩5分、という表示があり、軽いきもちでいってみました。ヒールの靴では、若干無謀…だったとおもいましたが、森林浴になって、滝でマイナスイオンをあびて、リフレッシュできました。

返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

教育」カテゴリの最新記事