鎮静剤で苦痛を減少させ
意識を何とか薄くとも保てないか調整しようとしましたが
腹部症状は極めて重篤でした。
細かな調整を看護師も行ってくれました。
夜が明けて
鼓動は止まりました。
ご主人の号泣が聞こえてきました。
予後を伝えようとしたときから、1ヶ月半のことでした。
夜桜の下、2人で入った露天風呂。
そこで、どのような会話がされたか
私には知る由もありませんでした。
ただ、
ユミさんが結婚後
病気のことで
ご主人を受け入れてあげられなかったこと・・
きっと
ご自身の素直な気持ちを話されたのではないか・・
そんな風に、感じています。
今・・桜にライトがあたって浮かび上がっています。
ユミさんのことを
ふと、思い出すのです。
(おわり)
それにしても、強い方だな~と感心しました。
そんなに短い予後を聞かされても、それを受け止められるって凄いです。
でも、だからこそ温泉にも行かれて、最期の幸せな時を迎えられたんですね。
自分の運命を受け入れた彼女へのご褒美ですね。