昨日は、横須賀・三浦地区の緩和ケア研究会にお招きいただき、緩和医療における医療連携について講演をさせていただいた。こういう場をいただけることはとてもありがたいことである。勤務地域を越えてネットワークが広がっていくことはとっても嬉しい。
4月から、さらにがん拠点病院が整備され、地域各所で緩和医療に対する熱心さが高まっているように感じられる。神奈川県立保健福祉大学のがん患者支援課程の講義を受け持たせていただいて3年?4年??になるので、もしかするとそこで教えた何方かにお目にかかれるかなあと思っていた。情報交換会になってやはり声をかけてくださった方がいた。こういう繋がりが、益々嬉しい。
緩和医療って結構孤独なところがある。外科や内科のメジャーな大所帯の診療科が羨ましくなることがある。かつての、指導医が、緩和をやり始めて独り言が増えたと言っていたが、その気持ちが今になってよくわかる。だから、こういう研究会や学会でちょっとお声をかけてくださると嬉しいし、同士だなあなんて感じる。
できることから取り組んでいけばいいと思うが、まずは、患者さんの身体症状をキチンと取り除いてあげられるよう薬剤が使えることが基本だと思う。今やオピオイドを開始し、増量するのは当たり前にできるようになってきているが、次に鎮痛補助薬が使いこなせることが良質の症状緩和を専門チームとして提供できる鍵になる。抗うつ剤や抗痙攣薬などのがん性疼痛に保険適応がない薬剤を使っていかなくてはならないので、責任と力量が問われるわけである。