緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

日米オピオイド事情とNYタイムス社の取材(4)

2007年07月05日 | 医療

その話をニューヨークタイムズの記者さんに話すと
とても、驚いていました。

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普通ではないと・・
広いアメリカの西と東の違いなのでしょうか。
ちなみに、私はミシガン州のデトロイトから
車で45分程のアナーバーという町に
3年ちょっと住んでいました。
私の回りは、病院関係者、教会関係者
子供の友達の親にご近所さんくらいしか
交流はなかったので
一般的とは言えないかもしれませんが
生理痛にオピオイドを飲んでいた女性は
一人もいませんでした・・・

まあ、そんな風に
良性疾患の疼痛にオピオイドを投与する国ですから
長期間オピオイドを飲み続ける方が多く
それだけでも消費量は異なります。

日本の急性期病院では、除痛目標を設定して
必要量は処方しています。
(私の回りに限っての範囲ですが・・)

では、
日本のプライマリケアでのオピオイドの使用現状は・・
ということで、知り合いの在宅医に連絡をとりました。
記者の方は、とても、忙しいスケジュールでしたので
「どのような患者がいれば取材したいですか?」
と、お尋ねすると
「開始時からオピオイドを拒否していて始められないような患者さん」
ということでした。

で、2人のかなり沢山の
在宅患者さんを診ている医師に連絡をしたところ
例えば、パッチを貼付しているのだけれど
幾ら勧めてもレスキューを飲もうとされず
労作時の疼痛が改善しない
といった患者さんがいらっしゃると話してくれました。

明日に続きます。
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4 コメント

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Unknown (アビシニアン)
2007-07-05 23:12:31
>「開始時からオピオイドを拒否していて始められないような患者さん」

今、現在、痛みの発生機序、難治性疼痛について、いかにわかりやすく患者とその家族に説明できるか、まとめています。
日本人の文化的な違いなのか、...とも思いますが、

次回以降のブログに期待しています。
独り言なので、コメントはいりません。
アビシニアン完全復帰です。
いったい何が起こったのでしょう?
岡山の影響でしょうか?
皆様方の暖かいお心遣いで、やや社会復帰できたようです。
返信する
Unknown (aruga)
2007-07-06 22:36:44
アビシニアンさん、こんにちは!痛みの機序や難治性疼痛、わかりやすい説明方法、是非ご教授ください。患者さんたちがわかるということ、本当に大切なことです。
返信する
パッチ剤の吸収の問題 (まつ)
2007-07-07 11:14:08
久しぶりに投稿します。なかなか忙しくしております。一点お聞きしたいのですが、パッチ剤(フェンタニル)は体温、また先日の緩和医療学会でもDry skinでは吸収が落ちるなどの発表がありましたが、実地臨床の中で有賀先生はパッチ剤の吸収の問題で効き過ぎて呼吸困難が・・・とか効かなかったとの実例はあるのでしょうか?
返信する
Unknown (aruga)
2007-07-07 23:46:31
適正処方の範囲で、体温等の条件変化で効きすぎたという経験はありません。風呂に入るとかなり痛みが楽になるといった患者さんはいました。持続時間や除痛の程度から、入浴で改善しただけではない吸収アップによる効果と考えられました。
効かなかった例は、半分剥がれていたとか、ぎりぎりのコントロールで3日目になると痛みが強くなるということはあります。
貼付部位で血中濃度が変わるようだとの報告を聞きましたが、それで疼痛が強くなることと必ずしも平行に動くわけではないと思います。脂溶性なので、脂肪がリザーバーの役割をしているのでしょう。
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