緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

雪から晴れ間へ:感染症から人は学び変わってくることができました

2020年03月29日 | 社会時事
空が少し明るくなってきました。



昨日は昼頃まで汗ばむ暑さ。
25度位まで気温は上がりました。

でも、午後3時ごろ、急な土砂降り。
そして、今朝から雨は雪に変わりました。



そんな急降下から、
少し晴れ間が見えてきました。




人類の歴史は
感染症との闘いだったと
言われます。

最近、100年ごとに感染症が起こっていると
Webを賑わしています。

でも、100年ごとに収まっているわけではなく、
長い長い、向き合い方の中で、
解決のために何かを得ていることがわかります。

1720年 ペスト(マルセイユ)
 500年頃から記録があり、
 14世紀(1300年代)に中国大陸から中東、欧州に局所的な流行を認め、
 17世紀にも欧州で猛威。
 1720年にマルセイユでの流行後、防疫制度の強化で鎮静化
 日本には、鎖国が解けた明治以降に発症を認め始めている。
 北里柴三郎がペスト菌を同定、
 抗生剤の開発
 (https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9A%E3%82%B9%E3%83%88)

公衆衛生的なアプローチで予防することを学び
細菌の同定から抗生剤開発に至っています。


1820年(1817年~1832年) コレラ 
 1817年インドからアジアに広がり、
 1832年パリに到達、パリでは1.8万人死亡。
 (http://www.21water.jp/k1/dw/paris/stor2.htm)

下水道の整備につながったと言われています。


1920年(1918~1919年) スペイン風邪(パンデミックインフルエンザ)
 世界で5億人が感染し、5000万~1億人死亡、
 日本では39万人死亡

世界第一次大戦を早く終わらせることの一因になったとの記録があります。
 (https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/539420)
最初に医師・看護師の感染者が多く医療体制が崩壊してしまったため、感染被害が拡大した。この経緯を教訓とし、2009年新型インフルエンザの世界的流行の際にはインフルエンザワクチンを医療従事者に優先接種することとなった。
Wikipedia

感染症コントロールに医療崩壊の予防の重要性が加味されました。



今の新型コロナ
私たちは、歴史に何を残せるのでしょうか。

雪はやみました。
晴れ間を待ちながら・・・


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