がん治療に力を注ぐ高度医療機関だからこそ
緩和ケアに目を向けられることが
我々にとっても、誇りになる医療につながるという気持ちで
コンサルテーションにあたりました。
でも、事務の無理解とは別に
傍若無人な医師もおり、診療科間の壁も厚いものでした。
当時のこの大学病院で
医療における横断的コンサルトを受けるシステムを
作ることがどんなことであったか・・・
私のつたない言葉で書いて
伝わりきることはないだろうと思います。
(元)院長に異動の希望を伝えたとき
「いつか、そういう日が来ると思っていた。
もう楽にしてあげないとね。。
この周辺の緩和医療に力を注いでくれるなら
この病院にも反映されるだろうから
それで、これからは十分だ」
そんな風に言ってくださいました。
でも、余波は残りました。
今の病院に異動してくるときも
反対勢力のお陰で、裏で雑音がありました。
今もなお、その影響は消えきってはいません。
といいつつも、異動して数ヶ月した頃、
この反対勢力の台風の目から事務的な依頼がありました。
「先生をそっちの病院にとられちゃったから・・
先生でなかければできないことも多くって・・」
何をいまさら・・と心の中で思う一方
許せるような気持ちになりました。
そうこうしている時
多くの大学スタッフから、直々に、苦労をねぎらって頂き
働きを認めていただくようなお手紙を頂戴しました。
コンサルテーションで関わらせてていただいた診療科の多くの教授からも・・
無駄ではなかった・・やっと、そう思えました。
(つづきます)
今日、カウンセリング等で病院に行って来ました。
先生のブログで先生方のご苦労もより深く理解出来る様に、少しなりました。
亀の様にのろい、歩みですが。
こうした泣き言にも似た記事を書くことに抵抗感は拭い去れません。でも、本当に多くの緩和医療に関わっている人は苦労しています。それを閉じ込めていたのではダメなのではないかと思い、書き始めました。痛みを感じてくださり、本当にありがとうございました。
ぴょんさん
緩和ケア病棟の苦労と早期からのコンサルテーション型の緩和ケアの苦労は、異なるものなのです。何故なら、緩和ケア病棟は主治医としての役割なので・・
でも、感謝です。緩和ケアに関わっているものの多様な大変さを感じ取ろうとしてくださることが、かけがえのない支えです。