緩和医療学会は大変な盛況でした。
11000人弱の会員ですが、
参加者は8500人を超えたようです。
会員の中の2500人位しか不参加がいないと考えると
すごいことです。
これでいいのだ!
の効果は、かなり大きかったのでしょう。
企画に関係した3つプログラムは、
今までとはかなり色合いが違うものだったと思います。
多職種サポートチームのセッションは、
栄養や緩和ケアなどに加えて
感染症を専門にされている医師からの総論的な
多職種チームの姿勢についての話もあり、ほっとしました。
その隣の部屋で開催されていた
医師ー医師間コミュニケーションのセッションへも、
行ったり来たりしながら、聴かせて頂いておりました。
「緩和ケアチームはどこまでがまんしますか?」
という質問に、え?・・
戸惑いました。
フロアからご発言されたがん治療医の方から
「患者さんは誰も緩和ケアにいきたくないと思っていると思います。」
と・・・
患者さんにとって
治療を終了することへの問題と
緩和ケア病棟への移動という点はさておき、
患者さんのQOLを維持、改善すること、
つまり、良い状態を保とうと力を合わせて取り組むことは、
反対はされないと思います。
ご登壇された発表してくださったがん治療医の方は、
本当に、よく緩和ケアのことはご理解され、
実際の臨床でも緩和ケアを十分に実践されている方でした。
一方で、このフロアから出されたご意見は、
緩和ケア=緩和ケア病棟、
緩和ケア=治療の終了と共に実施するもの
として発言されたのだろうと思いました。
でも、それを押し殺すことなく議論の中で出てきたことは
よいことだったと思います。
ケアゴールを治療医と緩和ケア医が確認しあい、
治療医の方向性に緩和ケア医がきちんと向きながら、
共働してくことについて、私からも発言をさせて頂きました。
がまんするのではなく・・
介入目的とその介入でどう変えていくかの目標を
一緒に決めて行ったり、確認したりし、
そのためには、コミュニケーションが不可欠なのではないかと。
座長をさせて頂いた、
医療者のダイバーシティについてのフォーラムは、
職種別フォーラムが並びで開催されていたこともあり、
昨年のような参加者の数は残念ながらありませんでしたが、
とても、よいセッションでした。
3人の演者の方の話も素敵で、
加えて、ご一緒してくださった座長の医師は、
男性医師の育児休暇がとれるよう
マネージメントされた方でもありました。
フロアからも男性からの質問や意見が続き、
本音と思われるものもありました。
医療者自身が、自分自身に目標や夢を抱き、
コツコツと努力していく姿は、
子供のお迎えに出なくてはいけなくなったり、
介護休暇をとらざる負えなくなったりして、
職場に負担をかけてしまいそうになっても、
努力している背中を見てくださっているものだと知ることができました。
患者さんのために・・から一歩離れて、
自分のために、
自分達に目を向けてみる時間を共に持てたことは、
新鮮な空気を深呼吸したような、
とても、リラックスした感じでした。
終わったときに、父のことでお世話になった医師が
会場に参加してくださっていたようで、
「いいセッションでしたねぇ」と言ってくださいました。
本当に、嬉しくて、ありがたかったです。
来年は、横浜で、テーマは、「夢をかなえる」
昭和大学の高宮先生が大会長です。
第20回ですから、20年経ったことになります。
この節目に、自分自身の今までとこれからを
見つめてみたいと思っています。
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隣りの部屋のセッションと掛け持ちをしていて、先生のご発表は実は、聞きそびれておりました。
コメント頂戴して、本当にありがとうございます。
先生の誠実で暖かな、でも、伝えることをきちんと伝えられる、患者さんを本当に大切になさっている診療風景が今も記憶に残っています。
これからも、こちらこそ、よろしくお願いいたします。
癌治療学会と緩和医療学会をつないでいきたいと思っています。どうぞ、お力をお貸しください。
来年は、20回なのですね。我が家の一番下の子が20歳になるので、学会と同い年です。学会の成人式に参加できるように、体力をつけて、頑張りたいと思います。
フロアの女性の方に中々発言の順が回らず、残念でしたが、こうしてコメントを入れてくださり、ありがとうございます。
共感できるとお書きくださるみえママさんのしなやかに優しい感じが伝わってきました。
お子さんが20歳となられるのですね。来年が楽しみですね。