淺井さんからの便りです。
2020.4~2020.5津之江公園 春の報告
コロナウィルス感染対策で4月上旬以来津之江公園を活かす会では整備活動を休止しています。
でも、植物はいきいきと活動を始めました。
昨年の春、カラスノエンドウとシロツメグサが広範囲に繁茂していたためかなり徹底的に除草しました。
今年はカラスノエンドウ・シロツメグサに覆いかぶされることなく、植栽した野草が育っています。
4月上旬
ノウルシ
芽を確認。花の写真は撮れませんでした。
オオシマザクラ
以前からあった桜の木に整備以来初めて花が満開に咲きました。
花がソメイヨシノより白っぽく、一回り大きい、緑の葉が同時に芽吹き、樹皮が美しい桜らしい横しま模様。
これらの点を踏まえて オオシマザクラ と思われます。
オオシマザクラは実生で増える桜で、津之江公園の桜も花後たくさんの実がなりました。
他にも桜の小さな苗があちこちに芽吹いています。
クサイチゴ
花がたくさん咲きましたが、虫がほとんど飛んでいません。
会員さんの話では、イチゴは虫媒花なのでほとんど実がならないだろうとのこと。
その後やはり、5月に赤い実はほんの少ししかできませんでしたが、美味しくいただきました。
古い木の方がたくさん花は咲きますが、新しい木の方が実がなりやすい傾向を感じたので
古いクサイチゴの木を思い切ってたくさん抜きました。地下茎であちこち伸びているので、無くなってしまうことはありません。
4月下旬
オドリコソウ
白い花を咲かせています。
暑い夏に地上部は全て枯れてしまい、冬2月頃小さな芽を確認しましたが
こんなに立派に咲いてくれました。
シャガ
どんどん増えています。
今年は花はたくさん咲きましたが、葉が枯れている部分が多く、
やはりモグラの被害にあっているのではないかと推測しています。
火事の起きた所からはモグラはいなくなるという説をネットで見ました。
今年はモグラの穴らしいところにとても煙臭い竹酢を薄めて流しいれてみました。
ムラサキサギゴケ(サギゴケ)
直径20㎝ほどの苗を移植しましたが、広範囲に広がり紫のきれいな花を咲かせました。
シラン
草刈りから逃れて、今年は花が咲きました。3月暖かかったため早く芽吹いたのですが、
3月下旬の寒さで芽が霜にやられてしまいましたがその後無事生育しました。
5月上旬
ヤマブキ(一重の花)
株もどんどん大きくなり、山吹色の花が満開。
オニグルミ
整備を始めて以来初めて、長く垂れ下がった雄花を確認。他の会員さまが雌花を確認しているので
今年の秋には実がなるかもしれません。
5月中旬
ハナウド
白い大きな集合花を咲かせました。株も徐々に増えています。
キツネアザミ
3年ほど前に自宅で種から育て移植しましたが、種が飛んでだんだん増えてきました。活動休止のおかげで
小さな芽が抜かれずに無事育っています。
アゼナルコスゲ
今年初めて、シャガ群生の中に鳴子を思わせる穂を確認しました。写真の写りが悪くてすみません。
整備活動が休止中のため、草抜きが行き届かないので抜かれずに思わぬ植物が元気に育っています。
津之江公園に繁殖している多くの外来イネ科植物とは違い、アゼナルコスゲは日本に古くからあり、最近どこでも
あまり見られなくなっています。このまま、野草エリアで増えてくれればと思います。
ハナショウブ
高槻の野山で採取した種から育てたものですが、一度も咲いている花を見たことがないので
本当にハナショウブかどうかは確認できていません。今回も今にも咲きそうな蕾でした。残念。
ニワゼキショウ・ユウゲショウ・オヘビイチゴ・ノヂシャ・キュウリグサなど植えてはいませんが
群生してきれいです。
ホタルブクロ・コバギボウシ・ヒヨドリバナ(花季:10月)・ウツボグサも広範囲に繁殖しています。
6月ころから花の見ごろになると思われます。
ハンゲショウは繁殖していますが、花が咲いたことがなく、あの特徴的な白い葉をここでは見たことがあり ません。
フジバカマは繁殖していますが、降雨が少ない、近くにモグラの穴が見られるので少し勢いがありません。
ここも、穴に竹酢希釈液を流しこんでおきました。
ヤブカンゾウ(花季:7月中旬)・ノカンゾウ(花季:9月~10月)もどんどん増えてきています。
高槻市民の花 ウノハナ がたくさんの蕾をつけています。
♪「ウノハナのにおう垣根に・・・・夏は来ぬ~」♪という歌があります。
もう津之江公園は初夏です。また野草がきれいに咲いてくれるくれることでしょう。
以上