たかつき環境市民会議ブログ

たかつき環境市民会議のブログです

たかつき市民環境大學

2022-07-30 14:36:17 | たかつき市民環境大学

◇7月28日(木)9時~11時

第8回講座 「脱炭素社会に向けた住宅・建築物の省エネ対策」

     サブタイトル:暑熱環境に適応した都市環境デザイン

講師:関西大学環境都市工学部 専任講師  宮崎ひろ志 さん

場所:高槻市エネルギーセンター 3階研修室

 (講座内容)

・過去の都市部(ロンドン、東京、大阪)の気候調査による温度分布が紹介され、大阪の場合、大阪湾からの風の影響のために温度分布が東へずれる。また大阪の風はほとんどが西風になるため、例えば建築設計において西日対策のために西面窓の遮蔽をしてしまえば、風通しという面でデメリットが生まれるなどするため、設計においては、その土地の環境条件を考慮した総合的な判断が必要であるということを学びました。

・再生エネルが話題になるが、太陽光発電の場合、1日の中で電力の需要カーブと発電供給能力との間で、日照時間の関係から時間的なミスマッチが起きる。特に15時~19時を「魔の時間帯」と言われる。

・夏季19時での家庭における電気使用割合が多い家電製品は、1位=エアコン38.3%、2位=冷蔵庫12.0%、3位=照明14.9%

但し、年間を通じて電気使用量が一番多いのは、冷蔵庫である。 猛暑日にエアコン使用を我慢することはやめた方がよいとのことでした。

365日×24時間稼働している点からすれば納得ですが、家庭の省エネを考える場合、少しでも冷蔵庫の負担を下げたいと思いました。

・カーボンニュートラルという言葉について、温室効果ガスの排出量の削減と一方植林や森林管理などによる吸収量を差し引いて合計をゼロにするという意味である。 温室効果ガス+CO2 /森林管理-CO2 =0     

カーボンニュートラルとは、単純に排出量をゼロにするということではないことを知りました。

・昨今の技術進歩により、地表面の熱解析、衛星データによる森林状況把握などより詳細な環境情報が容易に入手できるようになった。

例えば、高槻市の森林の木の数まで測定できる。

・最後に、京都大徳寺の「孤蓬庵」(こほうあん)は、「西日と仲良くなって西風で涼む」という設計がされている日本建築であるという紹介があった。西日をさえぎりながら一方で西風だけを上手く取り入れるという設計である。

改めて環境に合わせて設計された先人の知恵に感心させられた次第でした。

 

◇7月28日(木)12時~14時「高槻市 エネルギーセンター(クリーンセンター)見学」

講師:エネルギーセンター 延平さん(のぶひら)、粕谷さん

場所:エネルギーセンター第2工場見学、3階研修室(説明) 

 エネルギーセンターは高槻市南端の前島に位置し、敷地面積72,000㎡の中にごみ処理施設、ごみ前処理設備、最終処分場及び発電設備で構成され、第2工場と第3工場が稼働している。令和2年の搬入実績は、可燃物ゴミ88,400t、大型可燃物5,439t、不燃物3,472t、持ち込みごみ497t、リサイクル残渣391t 合計98,199t/年 とのことであった。

 第2工場:1995年稼働 焼却炉能力180t/日×2基 発電能力4,950KW(最大)

 第3工場:2019年稼働  〃   150t/日×1基    〃4,300KW(最大)

(ごみ焼却の流れ)

①回収車両の計量   回収車は3t車 (積載2t) MAX 30tまで計量可能

②ゴミ投入      回収車 第2工場 平均96台/日 搬入しごみを捨てる

③ゴミピット貯留   ピットサイズ 28m×14m×深さ30m 高槻市の可燃ごみ3日分貯蔵可能

④ゴミ攪拌と炉投入  攪拌によるごみの均一化 、爪一掴み量約2t、投入15分に1回

⑤焼却        焼却炉サイズ5m×16m×H20m、900℃で4時間焼却、ダイオキシン発生防止

⑥排ガス処理     有害ガスの処理 (塩化水素、硫黄酸化物、窒素酸化物など)

⑦残灰処理      最終処分場(大阪湾フェニックスセンター)

⑨熱エネルギー利用  ごみ焼却で発生した熱エネルギーを発電、冷暖房、給湯(温水プール)に利用

 日常生活で毎日排出されるゴミが、この場所、この設備で処分されているところを目のあたりにすることができました。

我々高槻市民35万人の生活が普段は目につかないところで守られていることを実感できた見学会でした。

見学A班 案内 延平さん(中央制御室)

見学B班 案内 粕谷さん(投入ステーション)

見学後の説明(延平さん)

 

◇7月28日(木)14時10分~14時50分 

交流会実施:環境大学がスタートして2か月が経過しました。 メンバー一同で各人の居住方面、趣味や最近の関心事、環境に関して活動さ れていることなど含め自己紹介をして頂きました。 短時間でしたが、互いの情報交換に役立ちました。

  司会進行 アシスタント 五十里さん(中央)

  

次回 8月18日(木) 

第9回講座 10時~12時 テーマ「川と人、そして生き物たち」  場所:クロスパル高槻402号室

第10回講座 13時~15時 テーマ「細胞の不思議」        場所:JT生命誌研究館

            

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今年度初めての「たつのこ認定こども園」樹木観察

2022-07-20 21:20:35 | 里山グループ

2022年7月20日(水)曇り

場所:上の池公園、参加者:9名

午前中の名札付けに続いて、13時30分からは上の池公園で、たつのこ認定こども園の園児さんとの樹木観察です。

現地でお弁当を食べてスタンバイした方、一旦帰宅して大急ぎでシャワーを浴びた方、ぶっ通しの参加お疲れ様です。

こども園の樹木観察会は、5月と6月にも予定されていましたが、どちらも天候が悪くて中止になりました。

因って、今日が年長組さんの初めての観察会です。

さあ、元気に出発!

写真などの丁寧な資料を準備して説明しています。

今はどんぐりの赤ちゃんが育ちつつある真っ最中。

写真のアラカシや、コナラや…。秋には大きくなって、地面にいっぱい落ちますよ。

葉っぱの先が7つに分かれたイロハモミジ。

名前の由来は「い・ろ・は・に・ほ・へ・と」の七文字で葉先を数えられるから。

プロペラの形をした種が飛んでいく様子を説明中。

こちらは、葉先が5つに分かれたモミジバフウ。

「『も・み・じ・ば・ふぅ!』と数えましょう。」

初めての観察会、どうだったかな?

次は9月です。みんな、元気でまた会いましょう!


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

恒例の名札付け

2022-07-20 15:32:26 | 里山グループ

2022年7月20日(水)晴れ 恒例の道路の樹木に名札付けを奈佐原、大和地区にて行いました、奈佐原はケヤキ、大和はモミジバフウの樹木でした昨日は本降りに見舞われましたが今日の朝は爽やかな日和でしたがだんだんと暑くなりましたが老体に鞭をうち頑張りました昼からはたつの子の樹木観察もあり9:30~10:45分にて作業は終了しました。  参加者10名

阿武山公民館前にて集合し、軽く打ち合わせをして2班に分かれていざ開始です。

 

暑さ対策も万全です、男前が見えないのが残念なのか、良かったのか?

 

木の下なので木陰になる所が沢山ありましたが気温が高いのでやっぱり熱いです。

 

作業はきっちりと又、几帳面にできています手馴れてきました100点かな?

 

集合写真を撮り解散ですが、汗を掻いたのでシャワーを浴びてビールを飲みたいと言う囁きが聞こえてきたような、しないような・・・・気がしました。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小学生と竹の水てっぽうを作りました

2022-07-16 15:50:51 | 里山グループ

2022年7月16日(土)曇り

場所:阿武山公民館

講師参加者:8名(受講者:24名)

阿武山公民館主催講座「竹の水てっぽうを作ろう」に講師として参加しました。

新型コロナウイルス感染がまた少し増加し始めたので、受付は玄関前の屋外で行いました。

受講者の児童は楽しみにしていたようで、欠席者はいませんでした。

館長の挨拶のあと、里山グループの講師がお話します。

まず里山グループの活動紹介と今後の行事予定の案内。

保護者の方も一緒に聴いてくださっています。

さあ、工作開始です。ピストンの先にスポンジを巻いて、上から布をかぶせて輪ゴムで止めます。

遊ぶときに水が漏れないように、キッチリ巻こうね。

外側の竹筒の先に、水が飛び出す穴を開けます。

キリを使うから危ないよ。おっちゃん達に手伝ってもらって、言うことを聞きながら。

完成した水てっぽうを持って、ベランダで的に当ててみます。

みんなが順番に試し終わったら、竹をノコギリで切る体験をします。

恐る恐る引いていた小学生も、しばらくすると上手に切れました。

素敵な一輪挿しができた人もいます。

あらかじめ里山グループメンバーが作った「お土産」をもらって、講座は無事に終了しました。

今日の参加メンバーです。

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

萩谷フィールドA周辺整備

2022-07-15 21:27:25 | 里山グループ

2022年7月15日(金) 曇り

場所:萩谷フィールドA

参加者:9名

前回に引き続き、萩谷フィールドA周辺の整備をしました。

しっかり身体を伸ばして準備体操です。

山道から見える竹林が古い竹などで密集していたので、間伐して片付けました。

竹の枝から落ちてきたのは、赤から緑にキラキラ光る虫。

調べたら「オオセンチコガネ」という名で、動物の糞を食べるらしい。

よっしゃ!運がついてる♪

こちらの拠点では、竹炭をカットする人と、その奥に炭を細かく砕く人が。

さあ、何ができるのでしょう。

環境整備の活動をしながら、そこで出た産物を自然の恵みとして活用する事。

次の活動を模索すること、わくわくすること。

里山グループに入って、楽しくて仕方ありません。

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする