第2回講座 「自然と親しむ」 6月15日 10時~12時
講師:大阪大学大学院工学研究科 フューチャーイノベーションセンター
招へい教授 栗本 修滋 さん
場所:原 公民館
高槻北部にある原公民館へは、初めて来たという人が多くいました。
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今日のお話
1.人生の彩は科学の自然だけではない
「美しい、かわいい、こわい」など人間の認識は、感性と知性の協働作業である。
外へ出て感性を働かせよう! がキーワードでした。
2.自然の風景
かつては原始的自然が保護の対象。 尾瀬が原のように景観管理の基本は、自然に手を
加えないこと。その後、生物多様性の面から、里地里山の見直しがされるようになった。
「人間の営みを眼中に置いて自然を考える」ことも大切なことである。
3.植物分類の違い
牧野富太郎の時代、植物の分類学は、標本をもとに雌雄性や生殖器によるものであったが、
1990年代から、ゲノム(遺伝情報の全て)によるものになった。
栗本先生は、現物に接することが少なくなり、現物を知らないようになることを危惧されて
いました。 (皆さん熱心に聴講していました)
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4.有性生殖はなぜ
赤の女王仮説「生物は環境の変化の後を追って、常に適応進化を続けている」
言いかえれば、現状を維持するためには、環境変化に対応しなければならない。
有性生殖が生き残りには有利である。
5.森林モニタリング
四国の石鎚山系と剣山での5年間の生態系調査結果について
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変容を記録することで、変容の原因を解析することができる。
胸高断面積の変化、植物相、希少種、動物調査(哺乳類・鳥類・昆虫)など
専門的なお話で、少し難しいところがありましたが、現地調査には、時間と労力が
必要であると感じました。 栗本先生は、若手研究者の減少を危惧されていました。
第3回講座 「自然に親しんで五感を取り戻そう」 6月15日 13時~15時
講師:栗本 修滋 さん
場所:原公民館出発 ~ 八阪神社 ~ 原桧尾谷線 2時間の往復散策
出発直後 桜の大木の樹皮に着生したノキシノブを観察
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八阪神社:素戔嗚尊を祭った 大蛇祭りで有名な神社です
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カゴノキ(鹿子の木) リンボク(橉木)
大きくなると樹皮が鹿の子模様になる 葉が尖って針状
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ムクノキ(椋木) ザラついた葉がサンドペーパー代わりです
(写真ではよくわかりませんでした ごめんなさい)
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テイカカズラ(定家葛) ~墓に絡みつくとちょっと怖い~
エノキの大木にからみつく 綺麗な花でした
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アカメガシワ(赤芽柏) ニワトコ(接骨木とも)
押し葉スタンプができる 枝や葉を煎じて骨折の治療用 湿布剤
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シロダモ(白だも) 土砂災害の危険個所例です
葉裏が緑白、蠟燭の材料 斜面にできたシワのようです
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カマツカ(鎌柄) ケンポナシ(玄🈨梨)
鎌の柄に使われた 材が緻密で硬い 果枝部は梨の香りがして美味しい
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ウツギ(空木) 別名 卯ノ花 タニウツギ
高槻市民の花です(卯月に咲きます) 写真ではわかりませんでした
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ウグイスカグラ(鶯神楽) ムラサキシキブ(紫式部)
4月~5月 ラッパ状の綺麗な花を咲かす 花後紫色の綺麗な実ができます
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クリ(栗)の雌花 クマノミズキ(熊野水木)の大木
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シラカシ(白樫)の若木 マムシクサ(蝮草)
材が白色 葉柄下部が紫褐色のマムシ模様
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クスノキ(楠)
ご存知 神社などに多くある木です
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皆さんお疲れ様でした。 何とか雨に降られず無事に散策出来ました。
五感を取り戻せたでしょうか?。名前を覚えようと必死で疲れた?
かもしれません。
是非、 「花あるきガイド」で調べ直してみてはいかがでしょうか。
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次回は 6月22日(木)
場所:アクアピア芥川
午前:第4回講座 「芥川・淀川水系の魚たち」
午後:第5回講座 「アユの遡上を確認しよう」 採取と観察 です。