第19回「生物多様性保全と里地里山」 10月27日10時〜12時
講師 兵庫県立大学名誉教授 服部 保 様
会場 原公民館
講座当日の原公民館はこの秋1番の冷え込みかと感じる寒さでしたが、服部先生の話術で皆さん引き込まれるように講座が始まりました。
「生物多様性」とは、ただ単に「たくさんの生物が存在していること」ではなくたくさんの生物を大切にして繋がりも持つことで人も生き続けることができるという重要な意味についてお話いただきました。
絶滅危惧種についてのお話の中では、調査のたびに絶滅危惧種の数が増え続けているというのが
気になりました。なんと日本の秋の七草のうちの4種がもう絶滅に向かっているそうです。
講義の中ではよく昔話やジブリの映画シーンが引用されて、里地里山や森と林の違いなど記憶に残る説明をうけました。
「桃太郎」に出てくるおじいさんは日本の里山を守ってきた偉大な人だったと改めて理解が深まりました。
そして現在 里山放置林となっているところから多面的機能林へ誘導していくことの大切さと難しさを痛感することになりました。
午後は フィールドに出て散策です。
第20回「里山を歩いてみよう」 10月27日13時〜15時
講師 兵庫県立大学名誉教授 服部 保 様
散策ルート 原公民館→八坂神社・神社近郊→神峰山寺方面→牛地蔵→山の中で樹木観察→原立石(バス停)
五感を使った散策は歩いていることを忘れるくらい忙しくて楽しい体験で、受講生の皆さん盛り上がっていました。
味わった植物はアオジソ ヤブニッケイ ヤナギタデ ムクノキの実 イヌビワの実 サネカズラの実 など多数。
アラカシの葉を半分に割くと恐竜の背のよう
原地区では毎年五穀豊穣を願う蛇祭りがあり、わらで大蛇を編むそうです。
最近では珍しくなった日本の原風景だと思います。
アカネの根っこも見ることが出来ました。
里山放置林の現状です。
服部先生からの提案で、この日の散策で出会った植物について一覧表にまとめて残そうということになりました。