「人はだれでも、自省自修の工夫が大切だ。全体、政治の善悪は、みんな人にあるので、けっして法にあるのではない。それから人物が出なければ、世の中はとうてい治まらない。しかし人物はかってにこしらえようといってもそれはいけない。世間では、よく人材養成などといっているが、神武天皇以来、はたしてだれが英雄をこしらえあげたか。だれが豪傑を作り出したか。
人材というものが、そうかってに製造せられるものなら造作はないが、世の中のことは、そうはいかない。人物になるとならないのとは、ひっきょう自己の修養いかんにあるのだ。けっして他人の世話によるものではない。」(勝海舟「氷川清話」より)
自己の修養・・・実に頭の痛いところをつく勝海舟です。自分で鍛錬して自己を磨き実践の危機を乗り切ることが最大の修養なのかもしれません。
人材というものが、そうかってに製造せられるものなら造作はないが、世の中のことは、そうはいかない。人物になるとならないのとは、ひっきょう自己の修養いかんにあるのだ。けっして他人の世話によるものではない。」(勝海舟「氷川清話」より)
自己の修養・・・実に頭の痛いところをつく勝海舟です。自分で鍛錬して自己を磨き実践の危機を乗り切ることが最大の修養なのかもしれません。