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足尾鉱毒事件に対する勝海舟の視点

2012-04-13 20:23:45 | 日記

「鉱毒問題は、直ちに停止の外ない。今になってその処置法を講究するのは姑息だ。先ず正論によって撃ち破り、前政府の非を改め、その大綱を正し、而して後にこそ、その処分法を講ずべきである。然らざれば、如何に善き処分法を立つるとも、人心快然たることなし。何時までも鬱積して破裂せざれば、民心遂に離散すべし。既に今日の如くならば、たとひ礦毒の為ならずとも、少しその水が這入っても、その毒の為に不作となるやうに感ずるならん。さうして如何にして民心を安んぜんや。古河も十万円位の純益を吾有にしてその他を散じ、終りを克くすれば続くが、さなくして永続する道理あらうや。」(勝海舟「海舟語録」より)

幕末明治にかけて活躍したこれだけ大きな政治家が公害の原点である足尾鉱毒事件を取り上げこれだけ語ることに感心します。常に苦心して政治の現場を歩んできた勝海舟ならではの視点だと思います。公害や薬害が繰り返される現代において学ぶべきことが多いように思います。

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