久しぶりに部屋を整理していたら昔読んだ本を読み返して新たな気付きがありました。その本は森一弘さんというカトリックの司教さんが書いた本で女子パウロ会から出ている「人が壊されていく 日本社会と人のありようを考える」という本です。67ページほどの小冊子で読みやすくクラッシック音楽を聞きながら2時間くらいで読み終わりました。経済優先で人間らしい生活が壊されていく現状を具体的な項目をあげながらわかりやすく書いています。壊れていくさまを暗い側面ばかりでなく、人間らしい生き方を与える指針も書かれています。2時間あまりではありましたがクラッシック音楽の響きと共に読みながら希望の持てる高揚を感じました。
「もし、心の通い合う誰かがそばにいてくれれば、あるいはまた逆境にあっても生きる意味があるという人生観が本人にあれば、人は、どんな困難に遭遇しても、その苦しい現実をくぐり抜けることが出来るものである。」(本書50P)
「ビジョンのない民は滅ぶ」(旧約聖書 箴言29-18・本書39P)