遠山金四郎と言うと時代劇でおなじみの桜吹雪の金さんを思い出し人が多いでしょう。時代劇は少し誇張して面白おかしく描いていますが、実際の遠山金四郎景元は実在の人物で江戸後期の江戸町奉行で将軍の前でお白州の場面を披露して褒められました。しかも江戸町奉行は北町奉行と南町奉行で月番交代で行っていますが江戸時代を通じて北町奉行と南町奉行の両方を勤めた人物は遠山金四郎景元だけです。それだけ注目されていたのでしょうが、私は遠山金四郎景元の親爺さんの遠山金四郎景普の方がもっと凄いと思います。遠山金四郎景普は目付、長崎奉行、勘定奉行を歴任しますが、役職よりもこの当時ロシアが南下して幕府の外交政策が大変なところロシア使節団の交渉や実際に蝦夷地や長崎へ東奔西走でことにあたったのでした。時代劇で名前が売れている息子の遠山金四郎景元よりも人気度から陰に隠れてしまった親爺の遠山金四郎景普の方が当時の日本の役割は重要で現代のロシア外交にも考えなければならない視点が隠されています。
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