グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

森ビルの地域開発ビッグ・プロジェクトに思う

2019年08月23日 | 経済
森ビルがまたまた新しい地域開発構想を打ち出した。
場所は麻布台、中核は旧郵政省の施設があったところだがやはり周辺も併せて一体的開発を進めるようである。
同社の地域開発力は六本木ヒルズやその前のアークヒルズで実績がある通り定評のあるところだが今度はまた一段とスケールアップしたものになりそうだ。
多くの地権者を説得し束ねる力はもう恐れ入るほかない。
5年後の開業を目指すというが果たしてどんな施設、いや「街」になるのだろうか。
今から気になってしょうがない。
ところでこのプロジェクトとは対照的な動きをとる自治体もある。
それは兵庫県神戸市だ。
同市はこの度都市中心部でのタワーマンション建設を規制する方向で動き出した。
住民減少を食い止めるために人気のタワーマンションは有効かもしれないが商業施設の集積とはバッティングする恐れがある。
ゆえに住環境は郊外に誘導するというのが同市の現在の考え方だ。
東京のように民間事業者の自主性を重視するのがいいのか、それとも神戸市のように行政が青写真を描いて一定の強制力を持つのがいいのか、その答は十年後、二十年後にならなければ分からないのである。