グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

食品業界の即配体制見直しに思う

2019年08月29日 | 経済
その昔トヨタ自動車のカンバン方式という生産システムが脚光を浴びたことがあった。
部品在庫は一切持たずに当日必要な分だけ業者から調達し生産の効率化を図るという画期的なものだった。
これはおそらく今も基本的には踏襲されているのだろう。
ところが今食品業界のサプライ・チェーンではその即配体制に多少アローワンス(猶予)が生まれてきているという。
従来注文の翌日に出荷されていたものが最近では翌々日に延びる傾向が出てきた。
その背景には物流業界の人手不足がある。
もしも即配体制を維持しようとすれば要員確保はよりタイトになる。
さらに最近は情報技術の進化により需要予測の精度も向上してきたようである。
発注業務を一日前倒しにしても事業経営に大きな支障はない。
そんな経営判断もあるようだ。
ともあれゆとりのある経営でなおかつ効率化が実現できれば言うことなしである。
物流業界の過重な事業環境は少しずつ改善されているようである。